第70話
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つもりだったんですけど………」
「ダメだよ、そんな!帝都行きの最終は10時だっけ?そんな遅くに女の子が帰っちゃ!宿舎には客室もあるし今夜は泊って行って!」
「――――既にアルフィンに客室の準備も頼んでいるから、客室の用意も既にできているわ。」
「ええっ!?皇女殿下にそこまでして頂くなんて、恐れ多いですし……」
深夜で帰ろうとする自身を引き留めようとするトワとエリゼの話を聞いたリーゼアリアは驚いた後申し訳なさそうな表情をしたが
「ああ、二人の言う通り是非そうしてくれ。明日は日曜日……予定が入っていなければだが。」
「そ、それはその、問題はないんですけど………」
「フフ、せっかくの絶たれていたお兄様達との交流の再開を逃す手はないと思いますよ。」
「セレーネさん…………わかりました。お言葉に甘えさせて頂きます。どのみち、第U分校の方々に改めてご挨拶もしたかったですし。よろしくお願いしますね。」
リィンとセレーネの説得を受けて第U分校の宿舎に泊まる事を決めた。
「ふふっ、うん!後で分校長に許可も貰うから。」
「すみません、よろしくお願いします。」
「しかしアンタが来たのも驚きだったけど。あの太った技術屋まで訪ねて来るなんてね。」
「ああ…………俺達も1年ぶりくらいだな。博士にご挨拶したらこちらに来るんですよね?」
「うん、料理とかは適当に頼んじゃっていいって。ジョルジュ君、いっぱい食べるからメニュー片っ端でもいいかなぁ。」
「はは、いいかもしれませんね。」
「さすがにやりすぎでしょ………」
「そ、そうですわね。それにそんなに頼んだ所で、テーブルに頼んだ料理が全て乗らないと思いますし……」
トワの推測を聞いたリィン達はそれぞれ冷や汗をかいて苦笑したり呆れたりしていた。
「しかし、どうして父さんは老師の手紙を俺に渡すためにわざわざアストライアに通っているリーゼアリアを経由したんだ?エレボニア帝国政府の検問を警戒して、そんな渡し方をしたことは想像できるけど、それなら他にももっと手間がかからないやり方があったと思うんだが……」
「言われてみれば、そうですわよね?例えばエリゼお姉様やアルフィンさんに導力通信でお二人に手紙が来ているからユミルまで取りに来て欲しいと伝えた後、お二人がベルフェゴールさん達の転移魔術でユミルへと移動してお兄様への手紙を受け取った後にリーヴスに帰還してお兄様に直接渡すという方法もありますのに。」
「そもそも、手紙を渡すくらいで転移魔術を使う事自体を思いつかないんじゃないかしら?……というか、そんな事の為に魔術の中でも高度な転移魔術を使うなんて、魔女の眷属の身としては、いろいろとツ
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