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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2240話
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その後は、口封じとも言わんばかりに汚い仕事、危険な仕事ばかりをさせられてきたのを思えば、ジオン軍に協力したくないと思ってもおかしくはない。
 また、ルナ・ジオンの中には当然ながらダイクン派と呼ばれた者達も多い。
 自分達を散々に弾圧してきたザビ家が支配するジオン軍と協力して連邦軍と戦う。
 それはちょっと……いや、かなり難しいし、半ば無茶であると言ってもいいだろう。

「シーマも感じてる通り、ジオン軍に協力するのは正直なところ難しい。そうなると、残るのは連邦軍か、第3者的な立場とするか……となってくる訳だ」

 そうなると、連邦軍に協力するかと言われると……そちらもまた、難しい。
 いや、ゴップのようにこっちの話を理解出来る相手がいるのは間違いなく、そういう意味では友好的な勢力と言えない事もない。
 だが、連邦軍はその巨大さ故に地位に見合わない無能も多い。
 特にルナツーにおいては、タカ派が散々ジオン軍に負けて、ルナツーの保有する戦力の多くが溶けて消えてしまっている。
 更に質が悪いのは、サイド3に対する強行偵察が成功してしまった事だ。
 その一件で、今までの連敗によって発言力が次第に落ちていたタカ派は、一気にその勢力を取り戻したのだから。
 連邦軍と協力してジオン軍と戦うという事は、そういうタカ派とも一緒に協力する必要がある。
 こちらが得ている情報によると、ルナツーのタカ派はルナ・ジオンの存在を面白く思っていない。
 いや、ぶっちゃけて言えば、月を連邦軍の手に取り戻す為にどうにか攻略出来ないかと頭を悩ませている状況だ。
 ……まぁ、その気持ちも分からないではない。
 そもそもの話、フォン・ブラウンを含めた月面都市は、地球圏で一大商業圏と呼ぶに相応しい場所だ。
 その辺りから連邦政府や連邦軍に流れている金は、決して小さくはない。
 特に今は、ジオン公国の独立戦争によって、サイドが3つも壊滅しているのだ。
 ただでさえ収入源が少なくなっている以上、月面都市という金のなる木は是非とも欲しいところだろう。
 何しろ、フォン・ブラウンを制する者は宇宙を制すという風に言われているのだ。
 その格言通りに考えた場合、ルナ・ジオンは宇宙を制するといった事になる。
 ゴップ辺りなら、地球に手を出さない限りはそれでも許容してくれるかもしれないが……残念ながら、ルナツーにいるタカ派のような面々には、そのような状況は許容出来ない筈だ。
 そうなると……それこそ、近いうちにタカ派が動く可能性すらあった。
 まぁ、普通に考えればジオン公国と戦っている今の状況で、わざわざこちらに手を出すような真似をするかと言われれば……正直、微妙なところだろう。
 ジオン公国にすら押されており、大量に出血する事によって何とか現状を維持出来ているのだ
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