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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2240話
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思えば、迂闊に月を攻めようとしても、それこそ向こうが何らかの行動に出れば、月に攻め込むよりも前に機動要塞群からの主砲で大きなダメージが与えられる事になる」

 バルジ、リーブラ、ニヴルヘイム。
 それらの主砲は、それこそこの世界で最高の性能を持っているという、グワジン級とも比べものにならない程の威力を持つ。
 その主砲を相手に被害を少なくするとなれば、それこそ纏まって月に攻め込むのではなく、バラバラになって攻め込んでくるといった方法を使う事になる。
 だが、そうなればそれこそルナ・ジオン軍や、機動要塞に駐留するメギロートやバッタ、量産型Wといった兵器が出撃して各個撃破するだけだ。
 それ以外にも他に何らかの手段を取るとすれば……何だろうな。
 まずは要塞そのものをどうにかする必要がある以上、まずは月ではなく要塞を個別に攻略していくか?
 だが、そのような真似をしても、無駄に時間が経てば……それこそ、クレイドルや他の機動要塞から援軍が来る。

「月で……というのは難しいだろうな。そうなると、考えられるのは連邦軍の味方をするか、ジオン軍の味方をするか、それとも……第3勢力としてルナ・ジオン軍が動くか」
「そんなところだろうね。……それで、アクセルとしちゃあ、どれが一番可能性が高いと思うんだい?」

 グワジン級から視線を逸らし、シーマがこちらを見て尋ねてくる。
 うーん……可能性として一番高いというか、まず現状で有り得ないのは……

「取りあえず、今のルナ・ジオンの状況を考えると、ジオン軍の援軍として連邦軍と戦うというのは、難しいだろうな」

 何と言っても、ジオン公国とルナ・ジオンの関係は悪すぎる。
 元々の関係が悪かったところに、サイド6でのニュータイプ研究所の件が起きたのは痛い。
 ジオン公国は少しでもお互いの関係を修復しようとして、模擬戦だったり、コンペの招待だったりをしている。……今回のグワジン級の譲渡も、前々からの約束があったとはいえ、ここまで早く持ってきたのは関係改善を考えての行動でもあるのだろう。
 それでも、数年を掛けて関係を改善していくのならまだしも、今の状況ですぐに関係を改善……といった事は、難しい。というか、まず不可能だ。
 だが、正直ジオン公国が現在行っている独立戦争が数年続くかと言われれば……正直、それもまた難しいだろう。
 1年……何とか頑張って2年くらいか?
 ただ、恐らく2年となるとジオン公国の国力は底をつくというのが、エザリアを始めとしたシャドウミラー政治班の予想だ。

「だろうね。正直、あたしもジオン軍に協力したいとは、ちょっと思えないね」

 シーマにしてみれば、ジオン軍という存在は自分でも知らない間に毒ガスを使ってコロニーの住人を虐殺させられた相手だ。
 おまけに
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