機動戦士ガンダム
2240話
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ーで結構なGが掛かる。R型はそれ以上にGが掛かるとなると……ね」
そう言うシーマだったが、言葉とは裏腹に諦めているような様子はない。
ただ、Gか。
こうして軍服を着ていても分かる程に大きなその胸が、Gでどう潰れているのか……と、ふと思ってしまう。
とはいえ、女の勘は鋭いのですぐに考えを変えるが。
「取りあえず、これでジオン軍よりも宇宙での戦闘に関しては、ルナ・ジオン軍が有利になったと考えてもいいんだろうな」
「だろうね。ヅダの改修チームがR2型を色々と調べていたようだけど、その上でヅダを自信満々に発表したって事は……そうなるんだと思うよ」
シーマのその言葉通り、あのヅダの改修チームの性格を考えれば、実際に性能としてはヅダの方が上なのだろう。
……ジャン辺りは、かなり喜んでいるとも聞く。
もっとも、今回は別にコンペの類があった訳でもないので、既定路線に近い状況だったのだが。
それを乗りこなせるかどうは、また別の問題だろうけど。
「R2型も参考にしたって話もあったな」
「ああ、プロペラントタンクとか、脚部の構造とか、その辺だね」
高機動型ということは、当然のようにそれだけ推進剤を多く使う。
ヅダはその辺も考慮して、出来る限りその量を多くしているのだが、それでも新人が乗れば調子に乗って推進剤を使い切ってしまう可能性がある。
その為、ヅダを運用する上で少しでも多くの推進剤を持ち歩けるようにするというのは、必須なのだ。
……まぁ、実際にはヅダに乗る前にシミュレータでしっかりと訓練をするし、実機に乗るようになった後でも、きちんと機体を動かさせ、どのくらい動けるのかといった事を理解させるらしいが。
MSの操縦訓練という意味では、ルナ・ジオンはジオン公国よりもかなり手厚くやっている。
……ヅダの性能からそうせざるを得ないというのもあるのだが、それが結果としてルナ・ジオン軍のMSパイロットの練度を高める要因にもなっていた。
テスラ・ドライブを使えれば、推進剤とかの心配をする必要はないんだけどな。Eフィールドの類も使えるようになるし。
だが……だからこそ、UC世界の技術を発展させる為にも、シャドウミラーの技術をルナ・ジオン軍に流す訳にはいかないのも事実。
十分に技術が成熟したと、そんな風にシャドウミラー側で判断されたら、話は別だが。
ただ、具体的にいつくらいになればそう判断出来るのかというのは、また別の話でもある。
「けど……今更、本当に今更の話だけど、こうして軍を整えるのはともかく、実際に戦闘になると思うのかい? 地上でならハワイを狙って妙な動きをする相手がいるかもしれないけど、宇宙で戦闘になるのかどうかは……難しいと思うけどねぇ」
「月には機動要塞群があるしな。それを
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