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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第67話:制裁
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う1つのトロッコにいつの間にか移っていた。
薄情者め。
「あぐぐ…畜生…」
「あ、足が…」
長時間にも渡る説教がようやく終わった時にはブイモンとテイルモンはへばっていた。
「お疲れ」
「おい、友情の紋章はどうした?」
「何で助けてくれなかったのよ…!!」
ヤマトの労いの言葉にブイモンとテイルモンは睨むが、ヤマトは明後日の方角を見つめる。
「いいか…友情はな…奥が深いんだ。」
「「ふざけるなあ!!」」
「ふふ…太一さん。本当にいいんですか?アグモン…」
「ああ、迷っていたら、結局共倒れだ。やる時はやらないと」
「……はい」
芽心の問いに少し表情を歪めた後、太一はそう言う。
「大丈夫よ、お義姉ちゃん。アグモンは絶対に助けるから」
「はっ!?」
「お、お義姉ちゃん!?」
ヒカリの発言に太一と芽心は動揺する。
「おい、聞いたか空?ヒカリちゃんが望月をお義姉ちゃんだとさ」
「ええ、あー…苦いはずのお茶が美味しいわー」
ニヤニヤしながら太一と芽心を見遣るヤマトと空。
「おい!!」
「ううっ…」
「それにしてもここは友情のデジメンタルを見つけたエリアだな」
青春の空気を無視してブイモンが口を開いた。
「そうなの?」
「ああ、迫り来る敵をテイルモンに押し付けては逃げ、押し付けては逃げを繰り返してようやく手に入れたデジメンタルだ」
「あの時はあんたに対して本当に殺意が湧いたわ」
「だって俺、戦闘力初期化されてたから成熟期の相手なんか出来ないし」
「だからって私に押し付けていく!?普通!?」
「気にするな、俺は気にしないから」
「気にしなさい!!」
「お前らさっきからうるせえよっ!!」
バキイッ!!
「「あどうぅち!?」」
大輔から手加減無しの拳骨を喰らったブイモンとテイルモンは悶絶した。
「お前らって本当に仲良いのか悪いのか分からねえよな」
「全くだな。あんまり皆に迷惑かける喧嘩するなよ?」
「それ、あんた達2人が言えることかしら?」
冷たい目で太一とヤマトを凝視する空。
はっきり言って大輔達と合流するまで仲間内で盛大に喧嘩してたのはこの2人なのだが?
「「…………」」
空の冷たい視線に耐えきれなくなった太一とヤマトはゆっくりと視線を逸らして明後日の方角を見遣る。
「とにかく、さっさとアグモンを取り戻して一乗寺治をシバく!!」
【おう!!】
大輔の言葉に全員が同意した。
全員で変態仮面・一乗寺治をフルボッコすると決意したのである。
トロッコで進めるだけ進んだ後、奥の方から爆発が起きた。
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