一話日下飛翔ルーガー
[3/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
助けてくれるだろう』
神タケミカズチのホームの居場所も
ついでに教えて貰った。
こうして日下飛翔ルーガーは
オラリオに来た。
朱髪の女神に魅せられてから10年
二十歳となったかつての少年は
ロキファミリア入団、そしてその後はダンジョン制覇と三大クエストの達成という大きな夢を持って、ロキファミリアのホーム黄昏の館の
入り口の前に立った。
3
「頼もう??」
入り口につくなり飛翔は大きな声を張り上げた。
ロキファミリアのホーム黄昏の館
はまるで城のような外見をした
建物である。
城のてっぺんにはロキファミリアの
旗が立っている。
その巨大な城はまさに都市最大派閥にふさわしいといえる。
「静かだな留守か?」
三度目の呼び掛けをしたが返事がなかった、飛翔は門の前で立っている。
「さてどうしたものか、勝手に入る わけにもいかぬし」
「急ぐぞ??」
日下が立ち往生していると、突然
館の門が開いて、三人の男女が走ってきた。
一人は犬の耳を持つ犬人、もう一人はヒューマンの見目麗しい女性
最後の一人は兎の耳をもつ兎人だ。
三人とも美男美女だ。
ロキファミリアの団員、クルス
ナルヴィ、ラクタである。
むろん日下はその名前を知らない。
ただ身のこなしや纏う雰囲気から
ただ者ではないというのはわかる。
(あの猛者達だけでなく、これほどの強者がいるとは、流石はロキ様の 子供)
3人は猛スピードで駆けている。
ひどく慌てている様子で、その顔は
皆険しい表情をしている。
何かあったのだろう。
(っと感心している場合ではない)
やっと門が開いたのだ。
このチャンスを逃さんとばかりに
日下は目の前を走り抜けようとする
犬人の青年に声をかける。
「すまぬがロキファミリアの方と
お見受けする」
さっき呼び掛けをした時のような
大声を出す日下。
「何だ?」
犬人の青年は大きな声の呼び掛けに
気づくと振り返る。
残りの二人の女性達も素早く、
振り向いて来るが、犬人の青年が
「ラクタとナルヴィは先に行ってくれ、私は少ししてから追いつく」
と言うと、一瞬迷うような顔をするが、犬人の青年が動かないのを
見た彼女達はわかったと言って
頷くと直ぐ様走り去っていった。
ラクタとナルヴィと言うのが
彼女達の名前らしい。
犬人の青年は彼女達が走り去っていくのを見送ると、日下のところにやってくる。
「確かに俺はロキファミリアの者で
クルスと言う。
それで何の用かね?
先ほど見ているからわかると思うが、今は取り込み中でね。
すぐに現場に行かねばならないのだ」
犬人の青年クルスは早口でそう言った。
「それは申し訳ない。
では手短にいかせ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ