一話日下飛翔ルーガー
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様や他の幹部の方々に恩を売るつもりはないからです」
「自分の手柄を誇らないのか?
この金策が上手くいけば、ガレスさんは大助かりだし、他の幹部達にも大きな借りを作れるぞ」
「金の縁は金が切れれば無くなります。
それがしはそのような浅い縁など
入りません。
先程も言いましたが、ロキ様への献身は冒険者として成す偉業で果たす所存」
「そうかわかった。
寄付金の話はガレスさんとわしの
秘密にさせてもらおう」
「お願い致します」
ドノバンから、約束を取り付けた飛翔は、ではそれがしはこれでと、言って黄昏の館を後にした。
その後ろ姿が見えなくなるのを
ドノバンは腹を抱えて笑いそうになるのを堪えながら見送る。
(マジかよ何もかもが、上手く言ってるぞ、大金も手にはいるし、
運が向いてきたぁ)
ドノバンは飛翔の後ろ姿が見えなくなったのを確認した後
空に向かって両拳を突き上げた。
「やったぞぉー今日はグランカジノで夜通し遊べる。
この間の負けを取り返すぞ」
ドノバンは早くグランカジノに行きたい気持ちを抑えながら、出払っている団員達の帰りを待つのだった。
こうして飛翔はありもしない
慰霊祭の為の寄付金を集める事になった。
だが彼の心は五千万ヴァリス払えば、愛しいロキの眷族になれると
弾んでいた。
その熱い思いを胸に秘め、目指すはダンジョン。
「後4600万ヴァリス??」
飛翔はダッシュでバベルへの道を駆け抜けるのだった。
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