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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第66話:メタルグレイモン
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渡ったその時…。

「みんなーっ!!」

「あ、役立たず」

「誰が役立たずよー!!」

ブイモンの呟きをしっかり聞いた京が叫ぶ。

2台のトロッコに乗った京とヤマトと空が線路を走ってやって来て大輔達が駆け寄る。

「さっきはしょぼくれててごめんね」

「いいえ、きっと来てくれると信じてました!」

「トラブルが無くなるからこのまま現実世界に残ってればいいのになー」

「黙らっしゃい!!」

「俺達としちゃ、京ちゃんが残ってくれてて助かったよ……ところで一体今、どういう状況なんだ」

「実はですね」

賢がヤマトに事情を説明するとヤマトが溜め息を吐いた。

「そういうことか」

「ヤマトさん、強烈なのをお願いします」

「任せとけ」

大輔に言われずとも太一に歩み寄ると強烈なのを一発。

「え、ええ!?」

いきなり太一が殴られたことに芽心は目を見開くが、空は芽心の肩をポンと叩いた。

「良いのよあれで」

「ヤマト…」

「目が覚めたか?」

「お陰で目が覚めたよ。俺が躊躇しちゃ駄目なんだ。普通にやっても敵うかどうか分からないのに、躊躇なんかしてたんじゃ、絶対敵いっこない……全力で戦わなきゃ、アグモンは取り戻せない」

「そう。アグモンだってきっとそれを望んでいる。あんな奴の手先になって利用されるくらいなら、倒される方がマシだってな」

「ああ……なあみんな、頼みがある。今度メタルグレイモンと戦う時は、遠慮なんかしないでくれ!!」

「……それでいいの?」

「腕の1本は覚悟してもらえますか?」

「…ああ、腕1本だろうとアグモンがあんな奴の言いなりにされたままよりずっとマシだ!!」

ヒカリと大輔の問いに頷く太一。

「太一の言う通りよ。いいわね、みんな。アグモンを想う気持ちがあるなら、絶対に躊躇しちゃ駄目よ!!」

【了解!!】

「よし、行こう!……あっ、これは京さんの役でしたね」

右手を振り上げたタケルが気付いて頭に手をやった。

京が何時もの台詞を言う。

「選ばれし子供達、出動!!」

全員がトロッコに乗る。

子供達が目指すのはメタルグレイモンが進んだ南の方向。
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