機動戦士ガンダム
2239話
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8月に入って数日……あのコンペの時からまだそれ程経っていないが、それなりに色々な事があった。
その中でも一番大きな出来事だったのは、1日に行われたジオン公国の記者会見だろう。
その記者会見によれば、現在のジオン軍は独立戦争が始まった当初までその戦力が回復し、それ以上のものになったらしい。
明らかにその記者会見は連邦軍に……それとルナ・ジオンに対しての牽制を含んだ言葉だった。
ジオン軍にしてみれば、グラナダを含めて月の失陥、月面付近で連邦軍と戦闘をした事によってルナ・ジオン軍の介入を招き、サイド6のニュータイプ研究所を襲撃されるという風に、ルナ・ジオンの建国から大きなダメージを受けてばかりだ。
だが、ア・バオア・クーとソロモンが完成し、グラナダも俺達から借りるという形ではあるが突撃機動軍の拠点として復活し、その上でコンペを行い、次期主力機も決まった。
ちなみにコンペの内容に関しては、エリオットが言っていた通りリックドムが採用される事になった。
純粋に性能だけを考えるとR2型の方が上なんだが、新人パイロットとかが多かったり、コストの件を考えるとリックドムに軍配が上がった形なのだろう。
まぁ、新人パイロットは余程の例外がない限り、最初からMSを自由自在に動かすと言った事は出来ない。
……量産型Wのように、疑似記憶や疑似経験によって最初から一流の技量を有するなどという真似は、普通の人間には無理な相談なのだから。
ともあれ、それらの理由からジオン軍はその戦力を回復させたと断言した訳だ。
それが本当にそうなのか、もしくはブラフなのか……それは分からない。分からないが、あそこまで大規模に発表した事を考えると、恐らく本当なのだろうという予想は出来る。
ともあれ……そうして発表された以上、連邦軍としても黙っていられる筈がなく、宇宙はともかく地球上では少し前よりもかなり戦闘が激しくなっているらしい。
とはいえ、水中戦では水中用MSを持つジオン軍が圧倒的に有利だ。
連邦軍の軍艦や潜水艦が魚雷やら何やらで攻撃したり、爆撃機の類を使って海中にいるMSを相手に攻撃したり……といった風に戦いは行われているのだが、それでも総合的に見ると連邦軍の方が圧倒的に被害は大きい。
連邦軍で開発されたと思しきMSの報告も少しずつではあるが来ているのだが、それでも結局はまだはっきりとした事は分からない。
……連邦軍もこっちを警戒している為か、ハワイ近辺でMSを使った作戦行動……といった真似はしないし。
ともあれ、8月に入ってから行われたジオン軍の記者会見により、宇宙はともかく地球での戦いが一層激しさを増したのは事実だ。
そんな中、ルナ・ジオンは……
「ご覧下さい! これが、LMS-01ヅダです!」
ルナ・ジオンの幹部
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