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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第65話:スカルグレイモン
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ないなら奪えばいい。
治が目を付けたのは2年前のディアボロモンとの戦いで活躍したアグモンである。
今まで自分の邪魔をしたことに対する報復も含めて選んだデジモンだ。
「…さあ、グレイモン!暗黒の力を受け、暗黒進化し、メタルグレイモンとなってここにしもべとなり、僕に仕えよ!!」
暗黒のデジメンタルがどす黒い輝きを放ってグレイモンに吸収されていく。
その光が消えた後に現れたのは、メタルグレイモンの姿などではなく…かつて太一が勇気を履き違えて進化させてしまったスカルグレイモン。
グレイモンの面影は全く無く、闘争本能のみで動く魔獣。
スカルグレイモンの重みに耐えきれず、エアドラモンが苦しげな悲鳴を上げた。
スカルグレイモンは自分を吊り下げていたワイヤーを引き千切り、大輔達の目の前に着地した。
治を乗せた者だけを残し、エアドラモン達が後を追うように落下する。
「あれは!?」
「スカルグレイモンだ!!」
いきなり現れたスカルグレイモンに大輔は目を見開き、恐怖の存在として脳裏に焼き付いているタケルが思わず叫んだ。
「大輔、スカルグレイモンは完全体だ。サジタリモンで行くぞ!!」
「よし、アーマーチェンジ!!」
「アーマーチェンジ、サジタリモン!!」
ライドラモンからサジタリモンにチェンジしてスカルグレイモンに向かっていく。
「メテオギャロップ!!」
跳躍し、スカルグレイモンに蹴りを喰らわせるとスカルグレイモンは幾らか仰け反ったが、すぐに巨大な腕を振るう。
「うおっ!?」
咄嗟に防御するサジタリモンだが、防御した腕が痺れている。
「くっ、こいつは今回の戦いで今までにない強敵だぜ」
あまりの攻撃力にサジタリモンが顔を顰めながら拳を握り締める。
「京さん、伊織君。君達は逃げて!!」
「「え!?」」
「スカルグレイモンは僕達が抑えます。京さん達は安全な場所に!!」
タケルと賢の言葉に目を見開く京と伊織。
ヒカリもタケルと賢に同意するように言う。
「私達も後で必ず合流しますから、早く!!」
しかしヒカリが言い終わるより前に治は行動に移し、ダークティラノモンを呼んだ。
そしてスカルグレイモンに一斉攻撃する。
しかしダークティラノモンの一斉攻撃もスカルグレイモンには傷一つ付けられず、逆に叩き潰されてしまう。
「これがスカルグレイモン…何て強さだ…!!」
「こんなの滅茶苦茶よ!!」
完全体として規格外の強さに大輔は目を見開き、京は泣きそうな声を上げた。
「ジャッジメント…」
「オブリビオンバード」
サジタリモンが矢を放つよりも先にスカルグレイモンが背中の有機体ミサイルを放
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