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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と強化合宿編
NO.083 最悪の結末
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あ」
「わかった。俺はもう一度現場に向かってケガをしている奴らを連れてくる……」
「先生! それじゃ俺達も!」
「ダメだ」

それで相澤は今の状況を手早く説明して、すぐに出ていった。
生徒達はそれで悔しそうにしていたのは言うまでもない。








場面はMr.コンプレスが出久と常闇を奪ったところから始まる。

「返せ? 嫌だね。せっかくここまでの事をしたんだからこれくらいの報酬はないとやってられないな」
「どけ!」

飯田と障子がいる場所をどかして轟が氷を展開するがまるで猿みたいにMr.コンプレスは何度もはねて氷の柱を交わしていく。

「我々はただ凝り固まった価値観に対して『それだけじゃないよ』という道を示したいだけだよ。今の子たちは価値観に道を選ばされて自由な選択性を失っているからね」

そう言いながらMr.コンプレスは空へと跳んで何度も跳ねていく。

「わざわざ話しかけてくるなんて……舐めてんだろ!?」
「もともとエンターテイナーなものなんでね。当初の目的通りに緑谷さんは貰っちゃったよ。常闇君もムーンフィッシュを倒すほどの凶悪性を秘めている。だからついでにって感じだね」
「緑谷君と常闇君を返すんだ!!」

飯田が叫ぶ。
轟はお茶子に円場を預けて全力の大氷河を展開するが、それでもMr.コンプレスはまたしても簡単に避けてしまう。

「悪いね。もともと戦闘能力は低いんでね。だから雄英生徒なんかと戦ってられるか。
『開闢行動隊!目標の回収を成功! 短い間だったがこれで幕引きだ。予定通りに五分後に指定された地点へと合流せよ』……というわけだ。チャオ♪」
「幕引き、だって!?」
「ダメだ! させねぇ! 絶対に逃がすな!!」

それで全員はMr.コンプレスの後を追っていく。




Mr.コンプレスの指定した合流地点にはすでに本体の荼毘と、そして荼毘の分身を作っていた男・トゥワイスがいた。
作戦成功に陽気に話し合っている中で、しかしそこにはA組の生徒の青山が茂みに隠れて息をひそめていた。
傍らにはガスマスクをして気絶している耳郎に葉隠の姿もある。

「(みんな、戦っている……ぼ、僕はどうすれば……!)」

一回だが茂みから顔を出してしまった青山は運悪く荼毘と目が合ってしまった。
それで近づいてくる荼毘。
だが、トゥワイスが荼毘に話しかける。

「あー、そういえばよー。脳無って奴を呼ばなくてもいいのか? お前の声だけに反応する仕様だろ?」
「……いけねぇ、忘れてた。だからなんのために戦闘に参加しなかったのかって感じだな」

荼毘はそれでもう青山には興味を無くして脳無を呼び戻す。



その脳無とは今現在B組の泡瀬と八百万の二人を追いかけていた。

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