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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica26反逆の騎士隊〜Orange Rhododendron〜
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了解。んじゃ、わたし達オランジェ・ロドデンドロンの見解を全て伝えるよ。まず、わたし達の見解だけど、教会と大隊が繋がっている、ということを前提として聞いてね」

クロノの目が一瞬だけど大きく開いて、『根拠はあるのか?』って聞いてきたことに対して、アンジェが「トリシュの言った事がですよ、ハラオウン提督」そう答えた。管理局ばかりが損をして、同じように犯罪を取り締まる騎士団だけが得をする状況に、わたし達はずっと不思議に思っていた。不正を働く局員については自業自得だけど、大隊メンバーとしての逮捕は引っ掛かる。

「邪法には邪法で、犯罪には犯罪で・・・を旨として行動する大隊は、フリー魔導師や魔導犯罪者だけでなく、局員までメンバーに入れてた。捕まったら犯罪者の汚名を着せられるのが確定しているのに。まるで局員から犯罪者を出して、管理局だけを失墜させたいかのように・・・」

大隊のやり方に賛否両論な世論だけど、局員が大隊で活動していたと判ると、その局員と管理局を叩く。身勝手な世の中には溜息が出る・・・。

『・・・事実現状がそれだな。しかし、それだけで教会と大隊が繋がっていると考えるのは無理があるんじゃないのか・・・?』

「大隊の中には確かに騎士が数多く在籍していましたが、それでも教会騎士が誰一人として在籍していないのはおかしいんです。独立以前から活動していた大隊は、法外の活動を良しとしていました。しがらみばかりの管理局法に、騎士団が縛られているという状況に不満を持っていた騎士は当然いたでしょうし、とても魅力的な組織だったことに違いありません」

トリシュの言うような連中こそが今の独立賛成派の連中だ。犯罪者に人権など必要ないって考える過激派。そんな聖職者と騎士なら、大隊に参加しようって考えることもある。けどそんな連中はいない。ただ捕まえきれてないだけかもしれない。でもそれにしては局員が捕まる頻度が高すぎる・・・って話をクロノにした。

『・・・それでもまだ確定とは言い切れないが、そう考えられるだけの要素は揃っているわけか』

「それに・・・アルファが生前、プライソンと教会の誰かが繋がってるような事を暗に示したの」

――父さんに協力してくれていたのは何も管理局だけじゃないわ。民間からも協力している組織や企業、フリーランス魔導師も居るの。もちろんイリーガルOKな、ね。それに・・・――

アルファがそう言って教会騎士だったわたしを見た。クロノは『信用できるのか? どちらかと言えばスキュラ姉妹は大隊側だぞ?』ってちょっと呆れた風に聞いてきたけど、「降参後だったから、たぶん信じられる」ってわたしは答えた。

『そうか。・・・それで、どうする。騎士団や教会を疑って掛かるとなると、君らはまさに敵のど真ん中だぞ』

「そうは言っても元より今
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