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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica26反逆の騎士隊〜Orange Rhododendron〜
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ア艦長の「やっほー、クロノ」だ。

『ああ、時間通りだな。そちらは・・・君の隊のメンバーが勢ぞろいか』

クロノもまた私室に居るようで、モニターにはクロノしか映ってない。これまでに何度か行われてきた秘密会議の暗黙のルールだ。

「うん。じゃ、秘密会議開廷〜」

秘密会議は、局と騎士団の内情を確認し合うためにルシルとクロノの提案の元に開かれてる。今日これまでは進展の無い話し合いばかりだったけど、今日はわたし達オランジェ・ロドデンドロンで話し合った末に生まれた推測を伝えることにした。

『ところで、これまではこの秘匿回線での会議をしていたが、この回線を開ける権利を持つアリサが大隊に下ってしまったことから、この通信が大隊も使えるんじゃないか?』

「アリサはこちらで捕まえてることから、大隊にはこの回線は使えないと見ている」

ルシルがそう答えるけど、わたし達が捕まえたのはアリサの偽者だと確定している。でもそれはまだクロノにも伝えない。何せ本物が大隊に捕まっている以上、今はまだ大隊に本物と偽者を見極める方法を見つけた事を知られてはいけない。また偽アリサを投入してきて、それが見極める方法を解決した偽アリサだとしたら、本物と区別が付けられないって話になると困る。本物にも危害が及ぶかもだし。

(ヴィヴィオ達が、なのはとフェイトとアリシアに漏らしちゃったのは痛い。あの通信を盗聴されてなければいいんだけど・・・)

『それだといいんだが・・・』

クロノの不安は解かるけど、わたし達としてはこの会議を大隊に盗聴されていようとも問題は無い。むしろ聞いていてもらった方が面倒事が少なくて助かる。そんな不安そうなクロノを他所に「で、そっちの調査の進展は何かある?」って尋ねる。

『進展というか、管理局の衰退が目に見えてきていて上層部が大慌てだよ。局の運営に必要な出資額が減ってきている。管理局、特にミッド地上本部やミッド陸士隊への批判が高まってきているな』

「その分、教会騎士団と最後の大隊の評判が上がってきている、と?」

『ええ、その通りです、騎士トリシュタン』

わたし達の推測通りだ。まぁ以前から評判云々の話は判りきっていたことだけどさ。クロノの沈痛な面持ちからして、そのヤバさ加減が伝わってくる。小さく息を吐いた後、『それと、裏切り者についても進展は無しだ』ってクロノを続けた。

『騎士団独立賛成派の局員をあれからも念入りに調べ続けているが、やはり騎士団や教会との繋がりはほぼ無い連中ばかりだった。裏金などの取引をした様子も無い。クー・ガアプ捜査部長のスキルを以ってしても異常なしと出る。こちらの調査は完全に手詰まりだ』

元特別技能捜査課の課長だったクー・ガアプ一佐は、特捜課解散後の今では本局捜査部の部長だ。


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