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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第63話:ピクニック
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出した?」

「は、はい…」

「もう、忘れるなんて酷ーい!!」

「返す言葉もございません……」

膨れるミミに頭をヘコヘコと下げる京。

そう言えば愛情のデジメンタルを手に入れた時、空から言われたような気がする。

“あなたはミミちゃんにそっくり、大丈夫、何時かデジモン達に出会えて良かったと思える日が必ず来るから”。

正直、自分と彼女は似ているのだろうか?

ミミの容姿は正に可愛いの一言に尽きる。

正直、彼女が嘘でアイドルと名乗っても信じてしまえるくらいに美人だ。

「まあいいわ、許してあげる!!」

ミミは笑顔を浮かべて自分を忘れていたことを許す。

こうやって引き摺らないのがミミの良い所だ。

「それじゃあ、行くか。デジタルワールドに」

【賛成!!】

「それじゃあ、おじさん。行って参ります」

「ああ、気をつけて行くんだぞ」

悠紀夫の言葉に伊織が頷くと、大輔達はデジタルワールドに向かった。

「ダークタワーは無しだな」

「本当に?良かったあ」

ヒカリは大輔の言葉に胸を撫で下ろす。

せっかくのピクニックなのに、一乗寺治に襲われてしまっては元も子もない。

デジタルワールドの空も青く澄み切っていた。

「本当に久しぶりのデジタルワールドだわ」

アメリカにはD-3を持つ選ばれし子供がいないため、ミミは仲間達の中で滅多にデジタルワールドには行けない。

「大輔君達のうち誰かアメリカに来てくれない?」

【それは無理です】

「ちぇ〜」

大輔達は歩きながら今のデジタルワールドの状況をミミに話していた。

「一乗寺治さんね…中学生なのにこんな痛いコスプレする人がいるのね〜この人がデジモンカイザー?」

「はい、身内の恥です」

「賢の兄貴で不法侵入者です」

「頭の病気にかかっている可哀想な人です。」

ミミはヒカリから一乗寺治(カイザーver)の写真を見せてもらい、賢、大輔、タケルから酷い説明を受けている。

「私達もこれまではダークタワーを倒すためにここに来てたんですけど、今日はゴールデンウイークだし!たまにはデジタルワールドで楽しむのもいいんじゃないかと思って」

「大輔、腹減ったよ」

「お前、朝飯沢山食ったよな?」

「ふん、食欲魔人。遠慮を知らないのかしら?」

「黙れハツカネズミ。雑草でも食ってろ」

「「……ふん!!ぐふっ!?」」

互いの頬に拳がめり込んだ。

「わ、私もお腹空いちゃったかなあ……」

多分、お弁当を食べない限りこの喧嘩は終わらないと判断したヒカリは大輔に進言した。

「そうだなー、飯にしようか。飯食ったら俺は寝るぞ。絶対に寝るぞ。文句は
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