機動戦士ガンダム
2238話
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わ」
「料理が不味いなら不味いとはっきり言わないと、ずっと料理は不味いままになるかもしれないどな」
その場合は、どうにかして自分の料理が不味いという事を知らせる必要があるのだが、オルテガにそのような真似が出来るかどうか。
「その辺はいずれ気が付くでしょ。それよりアクセルは何をしにここに?」
話題を逸らしたクスコだったが、別に俺もマリオンのデートについて細かく聞きたい訳じゃない。
いやまぁ、話の種としては面白いかもしれないけど。
一体、どっちがデートに誘ったのか、とか。
「俺はちょっとした暇潰しだよ。それでクスコは親友がいないから、こうして1人で買い物な訳か。ちょっと寂しいな」
「そう? たまには1人で買い物をするのもいいでしょ。……もっとも、色々と面倒な事も起きるけど」
そう言い、嫌悪感たっぷりの表情を浮かべるクスコ。
それが何を意味しているのかは、クスコについての研究所でのデータを見れば明らかだった。
クスコは男に乱暴された経験を持ち、それ故に男に対して……いや、自分を欲望の視線で見てくる男に対して、強い嫌悪感を抱くのだ。
そういう視線で見なければ安心なのだが、悪い事にクスコは美少女……いや、美女と呼ぶに相応しい顔立ちをしており、その身体つきも非常に女らしい。
その上、自分の女の魅力を活かすような服装を好んでするのだから、それでいてそのような視線を向けるなという方が無理だろう。
……ジャンのように女? それよりもヅダだ! といった者や、仕事は仕事と考えられる奴が相手なら、特に問題はない。
ただ、少し疑問なのが、何でそれで俺が例外になってるのかという事だろう。
俺の場合は恋人が多い影響で、実際にその手の行動に出る事はないが、目の保養という意味で結構クスコの美貌を眺める事が多い。
だが不思議な事に、クスコが俺に対して嫌悪の視線を向けてくる事はない。
俺が強引に迫るような真似をしないと、そう理解しているのか?
もしくは、俺と触れた影響であの妙な空間に行ったから……いや、視線に関しては最初からだな。
ともあれ、クスコが俺にそういう視線を向けてこないのは助かるのは間違いない。
クスコと関わる事がそれなりに多い俺としては、そうしてくれると助かるのは間違いないが。
「ふーん。まぁ、俺も今日は暇だしな。ちょっと付き合うよ。ほら、荷物を貸せ」
「え? いいの? じゃあ、お願いね」
少しだけ考える様子を見せたクスコだったが、持っていた紙袋を俺の方に渡してくる。
中に入っているのは、恐らく服か何かなのだろう。
紙袋の重さは殆どない。
もっとも、嵩張って邪魔になる以上、そのまま持ち歩くのも面倒なので、空間倉庫の中に収納する。
「便利よねぇ……」
「そ
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