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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第62話:銀世界
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ですし」
丈の言葉に賢は暖を取りながら言う。
「それにしてもゴマモンはどこに…」
丈は雪原を見渡して呟いた。
「ん?」
京がもう少し近くで暖を取ろうと足を進めた時、雪とは違う感触に京はそっと足を退けると…。
「…丈さん!!」
雪の下に倒れていたデジモンの姿が現れた。
京の鋭い声に丈は何事かと駆け寄る。
「ゴマモン!!」
「退け…」
フレイドラモンが炎の熱を上げ、瞬く間に雪を溶かす。
丈はゴマモンに呼びかけた。
「ゴマモン!ゴマモン!!」
自分を呼ぶ声にゴマモンはうっすらと目を開けた。
「来てくれたんだ……」
「当たり前だろ!会えなくてもずっと心配してたよ」
「テントモンから、テレビで丈達に連絡出来るって聞いたから」
「うん、ちゃんと信号キャッチしたよ……」
目を潤ませ、感動の再会に浸る丈とゴマモン。
「どうしたんだよ、こんなに傷だらけになって……」
丈に頭の後ろを撫でられていたゴマモンだが、次の瞬間怒りに震えながらその名前を口にした。
「あいつが……デジモンカイザーが……!!」
「またあいつか…どうやら徹底的に叩き潰さないと治らないようだな」
大輔が向こうに聳え建っているダークタワーを見つめながら呟く。
「でもどうやってあそこまで行く?徒歩だと時間が掛かり過ぎるよ。」
ここからダークタワーまでの距離を計算し、途中で気付かれる恐れがあると判断した賢。
「大丈夫だ。俺達にはライドラモンがいる」
【?】
数十分後。
「俺はソリを引くトナカイかよ…」
周辺の木々で即席のソリを作り、ライドラモンの体に括り付け、トナカイのように引っ張る仕組みだ。
「はっ、お似合いじゃない」
馬鹿にしたように言うと、ライドラモンは後ろを向いて後ろ足でテイルモンに雪を浴びせた。
「……………」
「あらら、申し訳ない。あまりにも醜い顔してるから雪で隠してやろうと思ったんだ。」
「あ・ん・た・は〜!!」
「へん!!ネズミ如きが追いつけるものなら追いついて見ろ!!」
「待ちなさーい!!」
ライドラモンがソリを引っ張り、それをテイルモンが追い掛けた。
風を切ってソリとテイルモンは進む。
開けた雪原には障害物が何一つなく、ライドラモンの機動力でスイスイと進めて気分は爽快だ。
しばらく進むと、ダークタワーが近くに見えてくる。
「寒くないですか京さん?」
「いやいや、私より薄着の賢君が心配だけど」
京のために風避けになってくれている賢だが、ある集団を発見した。
「何だあれは?雪だるま?いや…違う」
「あれはユキダルモンだな。」
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