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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第62話:銀世界
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物をです準備したのだ。
「流石丈さんですね。準備が良いです。丈さんも、デジタルワールドに行くつもりで来てくれたんですね」
「ゴマモンの事が心配だからね」
その後、いくつか互いの情報を交換してからデジタルワールドに出発する事になった。
「じゃあ、ゲートを開くわよ」
皆がD-3とデジヴァイスを構えた瞬間、パソコン室の扉が再び勢い良く開かれた。
「遅れてすみません!!」
「おお、伊織。稽古は?」
「切り上げて来ました。やはりデジタルワールドをあいつの好きにはさせられませんから」
「そうかそうか、切り上げてきたのに悪いんだけどウパモンが戦闘不能だ」
「え?」
大輔が指差した方向には巨大なタンコブを頭に作って転がっているボロボロのウパモンの姿があった。
「ええええ!?な、何で?僕がいない間にウパモンの身に何が!?」
「ウパモンが剣道のこと知りたがったからさ、俺が体に叩き込んでやったんだ。で、結果がそれ」
「ブイモン…手加減して下さい。ウパモンは幼年期なんですよ…」
「…………………………考えとく。伊織、留守番頼むな」
「はい、後でお父さんに謝らないと……」
伊織に留守番を任せて、子供達はデジタルワールドに向かうのであった。
「寒!?」
デジタルワールドに着いて早々に全身に直撃した冷たい風に大輔は思わず叫んだ。
「本当に寒いな。大輔、ヒカリ。お前ら大丈夫か?」
「俺達は大丈夫だ。」
ヒカリに上着を貸していた大輔がブイモンに返事する。
「私らの心配はしないの?」
「するわけないだろ」
京の問いにすっぱりと言い切るブイモン。
「あ、みんな。良かったらこれ使って!!」
丈が差し出してくれたそれはカイロであった。
握っていると段々と熱が広がって行く。
しかしこれだけでは全然足りない。
「大輔、特別サービスだ。フレイドラモンに進化する」
「良いのか?」
「おう、大輔とヒカリだけは風邪を引かせるわけにはいかないしな」
「うん、大輔君とヒカリちゃんばかり優遇はいけないと僕は思う…あ痛!?」
脛蹴り!!
ブイモンの蹴りがタケルの脛に炸裂した。
「暖かくなったろう?脛が」
「お、鬼…」
蹴られた脛を押さえて悶絶するタケルに苦笑しながら大輔はD-3を構えた。
「デジメンタルアップ」
「ブイモンアーマー進化、フレイドラモン!!」
フレイドラモンにアーマー進化し、全身から炎を放っていくと周りの雪が溶け始め、段々と暖かくなっていく。
「あはは、これじゃあカイロは要らなかったかな?」
「そんなことないですよ。丈さんの気遣いは本当に有り難かった
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