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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第62話:銀世界
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の時…大輔君の…ゴージャスケーキ……」
「おーいヒカリ、目がギラついてるぞ。」
後にあれは獲物を狙う捕食者の目だとブイモンは仲間達にそう語る。
「さて、全員揃ったし。行こうぜみんな」
「みんなって、伊織がまだ来てないだぎゃ!!」
「あいつは来ないぜ?今日はおじさんに剣道の稽古をつけてもらうんだと」
「浩樹おじさんが?珍しい」
「何時も仕事で忙しいおじさんに稽古をつけてもらえるから、伊織の奴張り切ってたよ」
「ふふ、そっか」
「剣道って何だぎゃ?」
ウパモンの疑問にポロモンを除いたブイモン達はウパモンに生ゴミを見るような視線を向けた。
「何だぎゃその目は!?」
「いやーお前さあ、パートナーの習い事を把握してないとか馬鹿か?」
「あんたの家はデジモンの理解あるから自由に動けるでしょ?何で伊織が剣道やってるって知らないのよ」
「うぐぐ…」
「まあ、剣道とは何なのかと言うと」
「言うと?」
ブイモンは丸めたノートを振り上げる。
「面!!胴!!小手ー!!突きぃいいいい!!」
「だぎゃああああ!?」
「はああああ…涙の一撃必勝ぉおおおおおっ!!!!」
縦回転ノート斬りをウパモンに叩き込んだ。
「これが剣道だ…覚えとけ」
「いや、全然違うからねブイモン」
「細かいこと言うなタケル」
ウパモンの意識が薄れる直前、そんな言葉が聞こえた。
「(し、知らなかったがや…伊織はこんな痛いことを頑張ってるとは…)」
ウパモンの意識は深い闇に沈んだ。
ふと遠くからこの教室へ向かって来る足音に気付く。
「誰だ?伊織…じゃないな、みんな隠れろ!!」
大輔の言葉に皆はパートナーを抱えて教室の中を右往左往したが、現れた人物を見てタケルが嬉しそうな声を上げた。
「丈さん!!」
「やあ」
お台場中学校に入学した太一達とは違い、私立の中学校に入学した丈は会う機会がかなり少なくなった。
「…ところでまた何かパソコン室でトラブルでもあったのかい?ウパモン…だったっけ?ボロボロだけど?」
「ふっ、俺が剣道について身を持って思い知らせただけさ」
「うん、君の手にあるノートを見ると何があったのか良く分かったよ」
「またデジタルワールドから、SOS信号が入ったんです」
「それはゴマモンからだよ」
「丈さんのデジヴァイスも反応したんですね」
「それにしても丈さん、その荷物は?」
賢が丈の持つビニール袋を見て尋ねる。
「ああ、向こうに行くならある程度準備しとかないとね。一乗寺治のことで何があるか分からないからね。」
前回の冒険のこともあり、ちゃんと事前に必要な
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