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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第61話:完熟野菜
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「「……ふん!!」」
デジタルワールドに着いてもブイモンとテイルモンは頬を膨らませてそっぽを向いた。
「おい、喧嘩するなよこんな時に」
「でもそれさ、昔は太一さんと良く喧嘩したお兄ちゃんが言えることじゃないよね?」
「ぐっ!?痛いとこ突くようになったなタケル…」
ヤマトが宥めようとするがタケルの鋭いツッコミに思わず呻くが、ガブモンを発見し、ヤマトが駆け寄る。
「ガブモン!!」
「あ、ああ…ヤマト来てくれたんだ…全然来ないから交通事故に遭ったのかと…」
「い、色々あってな…」
ガブモンの言葉に明後日の方角を見遣るヤマト。
遅くなった元凶はまだ睨み合っていた。
「と、とにかく何があった?」
「えっと実は変な格好をしたデジモンカイザーがいきなりやってきて…」
やはりガブモンから見ても変な格好だったらしい。
と言うかまだあんなコスプレしてたのか良い歳して。
とにかくガブモンから事情を聞いてサンタゲリアの街のデジモン達を助けることになったのだが。
「「う〜…!!」」
まだ睨み合いを続けるブイモンとテイルモン。
ガブモンは頭を掻きながら何があったのだろうとヤマトを見遣る。
「何時もの喧嘩だ。ただ今回はかなり凄かったけどな」
下手したら怪我人が出る規模だった今回は…。
「ディグモンに頼んで地面の下から移動するか?」
「それだと時間が掛かり過ぎるんじゃ…」
「万が一気付かれたりしたら厄介だし…」
もう色々諦めた大輔達は何とかして侵入方法を考えるのであった。
「じゃあ偽装でもするかい?」
【偽装?】
「あの輪に似せた物を首に巻かせて僕達を捕まえたことを演じさせるんだ。」
「それ良い考えです!!」
大輔達が頭を悩ませるが、賢の案に伊織が賛同するとその作戦で行くことに。
「「これでくたばれ!!」」
いつの間にか殴り合いの喧嘩に発展していたブイモンとテイルモンだが、大輔は2体の頭を掴んで川に放り投げた。
「頭冷やしてこい!!」
「「ぎゃふーーーんっ!!?」」
ボチャンと言う音が響いた。
そして任務開始、ベジーモン達を騙すことに成功し、デジモン達の救出に成功した。
しかし他のベジーモン達が騒いでいるのを聞きつけ、これからどうするかで頭を悩ませるが…。
「「うぎぎぎ…」」
互いに頬を引っ張りあっているブイモンとテイルモンを見て、大輔は全てを悟った仏のような顔になった。
「よし、この馬鹿2匹をベジーモン達の群れに特攻させて俺達は逃げよう」
「いや、駄目だろうそれは!!?」
「いや、もう良いじゃないですか。俺はもう疲れましたよ。もう寝たいです
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