第十一幕その三
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そして翌朝です、朝御飯の後でエリカに会うとです。エリカはこう言ったのでした。
「じゃあ今日はここでずっと寝ているわ」
「寝るだけ?」
「起きている時は遊ぶわ」
こう言うのでした。
「楽しくね」
「あの、それじゃあ」
今朝到着して皆と合流したドロシーはエリカが玉座でこう言うのに首を傾げさせました、勿論トトも一緒にいます。実は今朝までオズマの政治を手伝っていてそれが終わってからオズマの魔法で一瞬でここまで来たのです。
「政治は」
「ああ、それはね」
「それは?」
「今日来た猫のお仕事は夕方にね」
「その時になの」
「決めて」
そうしてというのです。
「終わりよ」
「それだけなの」
「あと色々決まったことが書類で来たら」
その時はといいますと。
「サインしてね」
「終わりなのね」
「今日出来た書類は夕方にして」
サインをというのです。
「そうしてね」
「終わりなの」
「そう、だから今はね」
「寝るのね」
「そうするわ」
「あの、何か」
ドロシーはどうかというお顔でまたエリカに言いました。
「それじゃあね」
「いい加減でっていうのね」
「大丈夫かしらって思うけれど」
「いいのよ、それで」
「貴女の国のことは」
「そうよ、そもそもまだ猫もまだまだ集まってる最中で」
それでというのです。
「書類も出来てきてもいないし」
「来た猫のお仕事を決めてなの」
「それでいいのよ」
「そうなの」
「まあ出来た書類をね」
それをというのです。
「あったらだけれど」
「サインして」
「それで終わりだし」
「何か随分と気楽ね。オズマはね」
「もっと大変だっていうのね」
「そうよ、私も今朝まで手伝って」
そしてというのです。
「そのうえでここに来てるから」
「それはあれでしょ」
「あれっていうと」
「オズマはオズの国全体の国家元首でしょ」
「ええ、そうよ」
「だからドロシーの助けも借りてね」
オズマの一番の親友で王女でもある彼女の力もというのです。
「そして他の人達の助けも借りてね」
「そうしていつも政治をしているわ」
「そうしないといけないけれど」
「この国は違うの」
「そう、国の規模が遥かに小さいから」
それでというのです。
「やることもね」
「ずっと少ないの」
「そうよ」
まさにというのです。
「この通りね」
「国の大きさが違うと」
「やることも違うでしょ」
「それはね」
「オズの国は何億も人がいるじゃない」
「色々な人がね」
「それに国土だって広いし」
一つの大陸位普通にあります、オズの国は大陸島と言っていい位に凄く大きいのです。オズマはその国全体を治めているのです。
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