第69話
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」
「そっか………これで新Z組7人だね!」
「ハハ、知っての通りクセの強い奴だがよろしくな。」
「ええ、任せてくれ。(ミュゼにアッシュか………まずは本人たちと話さないとな。)」
そしてリィンは新たに受け持つことになる生徒達の顔を思い浮かべた。
5限目 芸術教養
〜音楽室〜
”芸術教養”のカリキュラムでは担当官であるセレーネが生徒達全員を前に教壇に立って授業を進めていた。
「さて、週に一度の芸術の時間です。――――それでは前回話した旋律・和音・律動ですが。ゲルドさん、17ページの曲の最初の一節を無歌詞で歌ってみてください。」
「って、いきなり!?」
「――――はい。♪〜〜〜〜〜〜〜〜」
セレーネの突然の指名にユウナがクルト達と共に驚いている中ゲルドは動じずに立ち上がって歌い始めた。
(凄いな……帝都のオペラ歌手にも引けを取らないのではないか?)
(綺麗でいて、ゲルドさんの優しい性格が伝わってくる歌ですね……)
ゲルドの歌に生徒達共に聞きほれていたクルトは感心し、ティータは尊敬の眼差しでゲルドを見つめていた。そしてゲルドが歌い終わるとその場にいる全員は拍手をした。
「お疲れ様でした。今、皆さんもお分かりになったと思いますが旋律と律動だけでここまで心地よさを生み出すことができます。ここに和音が加わればどのような違いが出るかというと――――」
ゲルドに微笑んだセレーネは授業を再開した。
HR――――
〜Z組〜
「――――今日もお疲れだった。ミュゼ、アッシュ共に座学自体は変わらないだろうからその点の心配はないかな?」
「ええ、心配ご無用です♪」
「余裕だろ、余裕。」
「ていうか、クルト君やミュゼはともかくアッシュって何でそんな勉強できるの!?どの授業で当てられてもスラスラ答えられてたし!」
「それに魔術の授業でも魔術の習得もそうだけど、魔術と技を応用した魔法技の習得もクルトと同じくらいの速さで習得していたわね……」
「ああ…………地頭の違いじゃねえのか?」
リィンが生徒達を労っている中ジト目のユウナとある事を思い出しながら呟いたゲルドに指摘されたアッシュは興味なさげな様子で答え
「い、言ったわねぇ!?」
アッシュの言葉を聞いてアッシュを睨むユウナの様子にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいた。
「まあまあ……同じクラスになったのですから勉強についても協力して行ってください。当然、わたくし達の方も相談に乗りますから遠慮なく言ってください。」
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