第69話
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を鳴らし、セレーネは苦笑しながら二人に自己紹介を促した。
「ふふ、では私から。―――ミュゼ・イーグレット。主計科からZ組へ移籍しました。今後とも宜しくお願いしますね♪」
「アッシュ・カーバイド。戦術科からの移籍だ。別に馴れ合うつもりはねえが宜しくしたいなら考えてやるよ。」
ミュゼとアッシュの自己紹介を聞いたユウナ達はそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。
今週初め――――
二人の移籍が決まる数日前、リィン達教官陣はリアンヌ分校長からある事を伝えられていた。
「な、Z組への移籍を!?」
「ええ―――[組アッシュ・カーバイドに\組ミュゼ・イーグレット。クロスベルでの報告書を読みましたがどちらも少々、独断専行が過ぎています。その処分も兼ねてという事になりますね。」
「……………………」
「えっと…………」
「あー……………………わからなくはないんですが。」
「ば、罰ということでしたらわたしたち教官にも責任が――――」
「クスクス、分校長さんが言う処分はあくまで”建前”だからそんなに真剣になる必要はないわよ、二人とも♪」
「連中の今までの演習地での独断専行の件もそうだが、元から他のクラスより少ないZ組の人数を増やす為じゃねぇのか?」
リアンヌ分校長の話にリィンとセレーネがそれぞれ戸惑っている中、ランディとトワがそれぞれ生徒達を庇おうとしている中レンは小悪魔な笑みを浮かべ、ランドロスは口元に浮かべてそれぞれ指摘した。
「ええ。ランドロス教官の仰る通り元々適正ありそうな生徒を私の権限で移すつもりでもありました。―――二つの地方の特務活動でここまでの変事が起きては尚更です。」
「それは…………」
「確かに………今後のことを考えると、ですか。」
「特にZ組は、街道とかにも出て魔獣や結社が放った人形兵器と戦う機会も多いでしょうしねぇ。」
リアンヌ分校長の指摘にミハイル少佐が複雑そうな表情をしている中、トワとレンはそれぞれ納得した様子で呟いた。
「お前さん達の方はどうだよ?」
「実力的にも、メンタル的にも十分やっていける二人だと思う。――――本人たちに異存がなければZ組で引き受けさせて頂きます。」
「わたくしもお兄様同様、お二人をZ組に引き受けることに問題はありませんわ。」
「宜しい。主任、問題はありませんね?」
「………まあ、座学なども合同ですし問題ないでしょう。(しかし偶然か………?カーバイドの方はちょうど、情報局からも話があったが………)」
リアンヌ分校長に確認されたミハイル少佐は内心ある事実が気になりながらも表情に出さず、二人のZ組への移籍を同意した。
「フフ、決まりですね。
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