第69話
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ら?」
ユウナの疑問を聞いたクルトとアルティナの反応を見たゲルドは首を傾げて訊ねた。
「ああ。『帝国領邦会議』―――年に一度開かれる言ってみれば大貴族たちの会合さ。参加できるのは伯爵位以上………伝統的に『四大名門』と呼ばれる四家が持ち回りで会議の主宰者となっている。去年はアルトリザス――――あのハイアームズ候が主催したらしい。」
「『四大名門』って確かユーディット皇妃陛下とキュアさんの実家がその『四大名門』の内の一つに入る大貴族でしょ?………それと確かその四大名門って大貴族の当主をリィン教官が”七日戦役”と内戦で討ったらしいし。」
「”七日戦役”では”アルバレア公”とその長男である貴族連合軍の”総参謀”を務めていたルーファス・アルバレア、内戦では”カイエン公”を討っていますね。………ちなみにカイエン公とアルバレア公の件は、形は違えど”旧Z組”が関わっていたそうです。」
「ええっ!?そ、そうなのっ!?」
「内戦はともかく、”七日戦役”で旧Z組の人達はどうして教官と関わったのかしら?確か”七日戦役”はメンフィル帝国とエレボニア帝国の戦争だから、当時メンフィル帝国の軍にいた教官にとっては旧Z組の人達は”敵国”に所属している人達よね?」
「それは…………」
クルトの話を聞いたユウナが驚いている中、ある事が気になっていたゲルドの言葉を聞いたアルティナが複雑そうな表情で答えを濁したその時
「――――おはよう。盛り上がっているみたいだな。」
「おはようございます、皆さん。」
リィンとセレーネが教室に入ってきた。
「おはようございます。」
「二人とも、おはようございます。………あれ?そういえばいつもより少し遅いですね?」
「いや、それ以前に――――」
「どうして扉を閉めないのかしら?」
教室の扉が開けたままである事が気になっていたクルトとゲルドの言葉を聞いたユウナとアルティナもそれぞれ首を傾げて開けたままの扉を見つめた。
「フフ、さすがに気づきますわね。」
「――――突然の話になるが君達に”仲間”が増える。」
「へっ………!?」
「”仲間”というと………もしかしてゲルドのような転入生ですか?」
「いや――――”二人とも”、入ってきてくれ。」
そしてリィンが廊下に視線を向けて声をかけると、アッシュとミュゼが教室に入ってきた。
「あ…………」
「君達は………」
「という事は二人が私達Z組の………?」
「ふふっ………」
「………ハッ………」
「紹介する必要はないと思いますけど………お二人とも、一応挨拶をお願いしますわ。」
ユウナ達に注目されたミュゼは静かな笑みを浮かべ、アッシュは鼻
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