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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第69話
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ありますが。ユウナさんは座学方面の予復習はいいのですか?」

「うっ………」

「わかりやすいな、君は………まあ、期末テストは来月だからまだ余裕があるかもしれないが。」

「ふ、ふん。訓練に部活に勉強なんて全部こなせるわけないっての。クルト君のチェス部とか試合なんて無いんでしょう?」

「いや、君達と同じくエレボニア・クロスベルの両帝都の高等学校と親善試合をすることになってね。棋譜の勉強や、シドニーへの指導なんかでけっこう時間は取られてるかな。」

「こ、このムッツリ秀才め………」

「ありがとう。誉め言葉として受け取っておくよ。」
クルトの秀才っぷりに冷や汗をかいて呆れたユウナの皮肉が混じった指摘にクルトは静かな笑みを浮かべて答えた。

「チェスで気になっていたけど、もしゲルドがチェスみたいなボードゲームをしたら無敵なんじゃないかしら?」

「ボードゲームは先の読み合いが大半ですから、”予知能力”があるゲルドさんだと、勝率は高そうですね。」

「いや、それはさすがに反則の気がするのだが………というか、そんな事の為に”予知能力”を使うなんて、大人げなさすぎだろ………」

「フフ、第一例え先の展開がわかっても、その対処方法がわからなかったら意味がないし、”勝ち負け”じゃなくて”楽しむこと”が目的のゲームの趣旨から外れているわよ。」
ユウナの提案にアルティナが同意している中クルトは冷や汗をかいて脱力した後呆れた表情で指摘し、ゲルドは苦笑しながら答えた。


「そういえば、今朝さっそく購買部を覗いてきたんだけど!いいね、あれ!各地の商品とか仕入れてるし!最新の帝国時報やクロスベルタイムズもあったからつい買ってきちゃった。」

「ああ、旧Z組の皆さんの同窓生のベッキーさんが開いた店舗か。ようやくこの分校も士官学院らしくなってきたな。」

「建物ばかりが新しく立派で中身がアンバランスでしたし。医務室や園芸スペースなどもやっと稼働した印象があります。」

「医務室は同じく旧Z組の人達の同窓生のリンデさんだっけ。園芸スペースはサンディだけどホント、一気に充実したよね!」

「ああ、機甲兵も新たなタイプが配備されたし………はは、でも君が帝国時報を買うというのも結構以外だな?エレボニア本土の情報が主体だからつまらないんじゃないか?」

「ま、まあ、そこらへんはちょっと前向きになったというか。クロスベルの記事もあるし、最近買うようになったのよ。そういえば、目次のところに見慣れない言葉があったんだけど。『領邦会議』って何なの?」

「ああ…………もう、そんな時期か。」

「今年は少し遅いのでしたっけ?」

「二人ともその『領邦会議』という言葉を知っているのかし
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