機動戦士ガンダム
2237話
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明らかにシーマの所属しているルナ・ジオンだろうに。
というか、シーマ率いる海兵隊もベテランや精鋭と呼ぶに相応しい戦力なのは間違いない。
元々はそこまでMSの操縦とかが上手くなかったのかもしれないが、キシリアとアサクラの陰謀によって激戦地区に連続し投入され……それこそ生き残る為には腕を磨く必要があった。
操縦技術が伸びなかった者は、それこそ死んでしまった筈だ。
「シーマが言うと、説得力あるな」
引き抜かれた本人だけに。
あ、でもシーマの場合はルナ・ジオンを建国する前から俺達と一緒に行動していたのを思えば、引き抜いたというのは正確じゃないのか?
そんな風に思っていると、不意に廊下の先に見覚えのある人物が姿を現す。
「エリオット? どうしたんだ?」
「……すいません、アルテイシア代表、アクセル代表、シーマ中佐。実は、上から3人にある物を渡すようにと言われてまして」
「ある物?」
真剣な表情なのを見れば、エリオットの言ってる事がデマの類ではないというのは明らかだ。
けど、エリオットがここまで真剣で……それでいて緊張するような物。
一体何だ?
「どうする? 今回の主役はあくまでもセイラだ。セイラが行くというのなら、俺は構わない。行かないのなら、それはそれで構わない」
セイラという名前を聞いて一瞬戸惑った様子を見せたエリオットだったが、文脈の前後から誰の事なのか理解出来たのだろう。特に何を言うでもなく、セイラ……アルテイシアに視線を向け、言葉を待つ。
そのセイラは、数秒考えた後で口を開く。
「分かりました、行きましょう。わざわざ私達にこのような事を口にしたのですから、それは間違いなく危険を承知の上での行動でしょう。であれば、その行動に応える必要があります。それに……アクセルがいる以上、もしこれが罠であっても、意味はないのでしょう?」
女王モードの口調でそう告げるセイラの言葉に、俺は当然と頷きを返す。
それこそ、もし俺達を呼び出して暗殺しようとしていた……という事であっても、俺がいる時点でそれは不可能だ。
であれば、こちらとしてはセイラのその言葉に笑みを浮かべて頷きを返すだけで十分だった。
そんな俺の様子に頷いたセイラは、エリオットに向けて口を開く。
「では、案内を頼みます」
その言葉にエリオットは頷き、少し離れた場所にある通路に俺達を誘導する。
その先にはエレベーターがあり、エリオットはカードを使ってボタンの近くにあるスリットを通すと、やがてエレベーターは真っ直ぐ地下に向かう。
わざわざカードを使わなければ移動出来ないようになっているだけあって、かなりの時間移動し……やがて止まる。
そうして外に出てみると、そこに広がっていたのは格納庫だった。
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