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東方幻想探偵
3.W爆誕/悪魔との相乗り
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ー?」
「いえ。それはロストドライバーじゃありません」
 確かにロストドライバーのように見えるが左側にもスロットがついて左右対称のバックルになっている。
 だが、ドライバー云々変えてなにになる?そうきくと早苗は不敵に笑った。
「パワーアップアイテムですよ」
 お約束でしょ?と何言ってるの?といいたげな目線を向けてくる。お約束みたいな展開ではあるけれども。
 そして、バックルを押し付け、更に青とグレーのメモリを手渡してきた。
「丞一さん」
「何だよ」
 早苗らしくない真剣な声色に俺も黙りこくってしまった。一つ間をおいて早苗が口開いた。一瞬の沈黙だった。だが、俺には数十分の出来事のように思わせる程に早苗のその声色は重かった。
「私と──────────────悪魔と相乗りする勇気、ありますか?」
 その俺を試すような挑発的な笑みを見て俺は安堵をした。
 ああ、やはりいつもの早苗なのだと。
 俺はロストドライバーからメモリを抜きドライバーを付け替え、不敵な笑みで返した。
「俺は親父と違って半人前だからさ、─────────半分力貸してよ。相棒」





『Cyclone!』
『Joker!』








 
『速さが足りない!』
「ぐぁ!くそっ!」
『俺よりも早く動くつもりかい?お嬢ちゃん』
「だあ!くそ!よくキャラをつかんでないからってスクライドネタぶっ込みやがって」
『お前の命を振り切るぜぇぇぇ!』
「もう意味がわかんねーよ!」ガシャコンスパロー!
 今更ながら武器を使い正面からぶつかろうとした両者の間に一陣の影が割って入った。
『ぐぼぉあ!な、何d』
「ふっ!はッ!オラァ!」
『何ぃ!俺が遅い!?俺がSlowlyだと!!?』
「……丞一か?」
「まだまだ元気そうだな。兎」
「そろそろてゐってよべや」


『貴様、何者だ!緑のライダー!』


「は?緑?黒だろ?」
 うさ「てゐ」……てゐは体を傾けて確認しようとしている、が左半身しか見切れて見えない。
「両方だ」
 改めて『俺たち』はモータスに合い見える。
 さっきまでの黒一色とは違う、黄緑と黒の二色に分かれた姿で正面を見据える。
「俺は、いや俺たちは─────W」







「『さあ、お前の罪を数えろ』」


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