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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第52話:選ばれしアルバイター
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「あーん♪」

ミルクティーのお代わりのお礼に自分の分のクッキーをヒカリの口に差し出す大輔。

ヒカリは美味しいクッキーにご満悦。

「……無視してんじゃなーい!!イチャつくんじゃなーい!!」

「「ブイテイルコンビネーション!!」」

普段は喧嘩ばかりだが戦闘時には息の合った連携を見せるブイモンとテイルモン。

テイルモンが京の背後に回り、膝を蹴って体勢を崩させ、ブイモンが京の顎にサマーソルトキックを叩き込んだ。

「ぐほお!?」

「……人の恋路を邪魔する奴は…」

「デジモンにぶっ飛ばされるのよ…」

「そ、それを言うなら馬でしょ…てか、ヘルプ求めてきたのに何でボコボコにされなきゃいけないのよお…」

「それが京さんの運命だからです」

「黙らっしゃい!伊織!!」

「「ブイテイルコンビネーション第2…」」

「ごめんなさい。」

ブイモンとテイルモンが攻撃体勢に入ったのを見て、京は土下座した。

え?プライド?

何ソレ美味シイノ?

「…で、何の用だ京?」

「あのね、私の家がコンビニやってるのは知ってるわよね?」

「ああ、もしかしてお前がドジで失敗ばかりやらかしたからクレームの嵐がやって来てコンビニが存続の危機に陥っちまったか?」

「んなわけないでしょ!!普通に商売繁盛よ商売繁盛!!てかそんなことであんた達に助太刀なんて頼みに来ないわよ!!」

「確かにな、で?」

「只今、夏休みでしょ?だからうちのコンビニに凄いお客さんが来るのよ」

「良いことだよね京さん」

「まあねヒカリちゃん、でもあまりの数に人手が全然足りないのよ。家族総動員でも間に合わないくらい!!」

「「あ、そう」」

鬼気迫るように言われても大輔達は普通にお菓子とお茶の飲み食いに集中する。

「あ、そうって…あんた達友達が大変な目に遭ってるのに何とも思わないの!?」

「「うん」」

即答され、京は崩れ落ちそうになるも、何とか持ち直して大輔とヒカリに向き直る。

「………大輔達、手伝って?」

「「嫌だ」」

「お願いします」

「「却下」」

「コンビニのお菓子奢るから」

「「自分で作る」」

「バイト代出るように頼んであげるから」

「「よし、行く」」

「…………」

頭を下げようがガン無視だった大輔とヒカリだったが、バイト代が出るようにすると言った瞬間にやる気を出したことにお金の力は偉大だと京は痛感した。

そして…金>>>>>(越えられない壁)>>>>>京

であることも悟り、京は寂しげに涙を流したが誰にも気にされなかった。

そして戦場となるコンビニ、アイマートでは選ばれし子供達の大半
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