修行V - 終極 -
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の彼方に沈む。
「そろそろですね。では……」
ウィスが杖を打ち鳴らす。
途端、リアス達を眩い光に包まれ、大樹の寝室へと転移する。
宙に浮遊する砂時計が発光し、爆発する。
爆煙と爆音が鳴り響き、大樹を大きく揺らす。
リアス達は崩壊した瓦礫の山に為す術無く埋もれ、意識を手放した。
「辛うじて生きていましたか。良かったですね?今日の修行はこれまでです」
ウィスの激励がリアス達に届くことは無い。
小猫は姉である黒歌に戦術の指導を受け、アーシアはひたすら聖母の微笑の強化を図る。
ウィスの分身がアーシアの神器の指導を受け持ち、効率的な魔力の使用方法を指南する。
武舞台に烈風が吹き荒れる。
武舞台のフィールドは酷く脆く、天からは雨が降り注いでいた。
重量による負荷はなく、神器が無効化されることもない。
ただ一つ、魔力を除いて
「魔力が……!?」
リアスの滅びの魔力が、朱乃の雷電の魔力が霧散する。
魔力を使用した途端、魔力が霧散し、消失する。
堕天使の血を引く朱乃と仙術を行使する小猫は別であったが
「面白い仕様だと思いませんか?魔力は遣えず、残るは悪魔の身体能力だけ」
ウィスは前衛を務める木場の魔剣を指で砕き、小猫の仙術と朱乃の雷光を破壊する。
「今回は特別に悪魔の駒の使用も禁止しましょう」
途端、木場の速度が緩慢に、リアスを除いた眷属の全員の身体能力が低下する。
これで朱乃達は並みの悪魔の身体能力となった。
「悪魔は悪魔の駒が無ければ酷く脆弱な存在だとは思いませんか?」
悪魔の駒の力無くして種族の繁栄は無く、強大な力を行使することも出来ない。
悪魔の駒無くしてレーティングゲームは存在し得ない。
悪魔という種族の根幹には全て悪魔の駒が存在している。
リアス達は知らなければならない。
如何なる特殊な能力・強大な倍化能力・一撃必殺の力を有していようが圧倒的格上には通用しないことを
それは蟻が人に勝てず、人が恐竜に勝てず、怪物が幻想種に勝てず、英雄が神に勝てないのと同じ道理であることを
例外が存在しないわけではない
だが、それは一つの事象に特化し過ぎた力であるが故に、大きな弱点が存在し、その力を何らかの力で無効化されてしまえば形勢は即座に逆転する
優位性を失えば全てが終わる
一つの力に頼り過ぎていた存在は酷く弱いことをリアス達は理解すべきだ
「リアス達が今後、強化すべきことは"純粋な身体能力の強化"だと理解してください」
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