ヌードモデルは全裸で体操
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この話は夢オチだ。
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ただっ広いスタジオに、全裸の私はいた。
スタッフは、カメラマンとその助手。医師と記録係。計4名、すべて男性だった。
整骨院や整形外科の待合室に掲示する腰痛のポスターを制作するのだ。
良い姿勢、悪い姿勢、腰痛予防体操。
それらを写真で説明するだけのことだった。
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最初は直立でフラッシュを浴びる。背骨の形を説明するのだろう、横からの撮影が多かった。
「モアレ検査を知ってますか」という医師の問いに「はい」と答えると、
予想どおり、前屈させられた。
背中の盛り上がりの左右対称を見る検査だ。
見られる側は羞恥より屈辱を強く感じる。──お尻を見られ、撮られているのだから。
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次の撮影──私はベッドに仰臥した。
私の伸ばした右脚を医師が持ち上げる。
単純なテストだが、ヘルニアの有無を調べられるのだという。
もちろん、実際の検査では患者を裸にする必要はない。
逆位相の、うつ伏せで脚が曲がるかというテストもそうだ。
またもや、お尻丸出しの私。
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次は、椅子を使って、正しい姿勢と悪い姿勢の図解だった。
すなわち、きちんと座る/だらしなく座る、なのだが、
この撮影には裸になる必然性があるように感じたのが不思議だった。
座りヌードでの仕事では、しどけなく、だらしなく座ったり寝そべったりすることが多い。
ぜひ、参考にしたい。
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いよいよ、腰痛予防体操の実演──。
まずはビデオを見せられた。
レオタードの女性がたんたんと動作をこなしていく。
一般向けの内容だから、毎朝放送しているラジオ体操とよく似た印象を受けた。
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ポスターだから写真(静止画)になるが、一連の動作は覚えさせられた。
基本的にストレッチの延長だが、
うつ伏せから身を起こし、しっかり四つんばいになってからゆっくり起き上がるプロセスとか。
壁を押す運動で、腰をつかまれて角度を修正されたりとか、
骨盤強化のための大開脚とか、
全裸では耐えがたい場面もあった。
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スタジオの隅でガウンだけで昼食をとった。
跡が残る下着は許されなかった。
ということは、まだ裸の撮影が残っているのだ。
まだ消化していない動作なんてあったかな?
ビデオの内容に忠実に撮影は進んだと思うけど。
撮影が再開された。
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聞いてない。
裸になるのはいいけど、
「腰痛にならないセックス」を撮影するなんて聞いてない。
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すでに、全裸になった医師に組み敷かれた全裸の私。
正常位から、徐々に屈曲されていく。
ここまで折り曲げると危険という「NGの図」を撮るらしい。
本当に苦しかった。必死で声をこらえた。
そろえた足首を高々と上げた、逆さ吊りに近い格
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