第121話 魔人は危機のようです
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それさえも無窮の中に消える程の速度。"時間"ではなく"次元"としての最速で投擲し、
一切の反応を許さず、愁磨と主神が創り出し続ける新たな理が綯い交ぜになった空間を
"力"で貫き、創造主神の体部分を全て消し飛ばした。
創力による攻撃は、例えそれが仮の姿でも絶対に"効果がある"事を主神自身が明言した
事により法則となった。その隙を追い詰められながらも狙っていた愁磨は、使い慣れよう
とも自身の認識により被造物の分類となってしまう能力群ではなく、唯一完全オリジナル
である『禁箱』を開き、絶速の一撃を放つ。
「『終焉』-『追跡者』『神槍』-『初源』!
『死、齎した者』!!」
手を離れると同時に、"創造者の意思により追尾し貫く事を終えた事を初める"槍。
因果の逆転ではなく、単純な0と言う概念的な最も速い時間で対象を貫き続ける。
攻撃力はただの槍の一刺しだが、速度に特化した事により"強度"を得た創力による攻撃は
追跡出来なくなる程に対象を分解するまで止まらない筈だったが―――
【―――妙、ふむ、妙、である―――】
「チッ……!」
ノワールに受けた後はそのままに、いや、いつの間にか修復された状態で、最初に出現
した時と同じ様に、"分からない"状態に戻ってしまった。
何れはこちらに合わせる事を止めただろうが、早すぎた。
自分達に余力があると思うべきか、ほぼ情報を奪えなかったと思うべきか―――
だが、創造主神は揺らめき、攻撃の手を止めていた。
【―――最高の魂を持つと言えども被造物に過ぎぬ貴様が、何故"創力"に到る?
我はそんな創造をしていない―――】
「あら、創造主神ともあろう人………人?が想像力が無いわねぇ?」
疑問を呈する主神と煽るノワール。ただし今回は楽しんでいない主神からは憤怒の気が
発せられるが、意に介さず、これでもかと馬鹿にした風に告げる。
「私の中にはシュウの"魂"が半分あるのよぉ?幾ら使ってないと言っても、力さえ集め
てしまえば、『創造』は使えなくても"創力"にするくらい出来るわ。」
堂々と言ってのけるノワールに、主神は驚愕し、感嘆した。
如何に魂が半分あろうが、如何に最高の魂だろうが、"創造者"ではないのだ。それを成し
得たのは才能と優先度と鍛錬と根気と偶然と、"想像力"を持った事。そして他者の力まで
借りた一途さに、創造した者として大いに評価したのだった。
【―――なんと……しかし、そうか。我が
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