暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2236話
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て、ヒートホークに持ち替えて更に距離を詰める。
 リックドムのパイロットも、俺は名前を知らないが凄腕なのは間違いない。
 ジャイアントバズをR2型に投げつけ、ヒートサーベルを構え……その2機が交差する。
 胴体にペイントが付着したのは、リックドム。
 リックドムのヒートサーベルは、一撃を放ちながら足を使ったAMBACとスラスターで回避運動をしたR2型の肩に小さいペイントを付けただけだった。
 結果として、模擬戦はR2型の勝利で終わる。
 当然の話だが、機動力とかの試験の時と同じく、模擬戦も1度だけという訳でもない。
 機体を軽く洗浄し、大雑把にではあるが装甲に付着したペイントを洗い流した後で、その後も再び模擬戦が行われる。
 だが……その後行われた4度の模擬戦、最初に行われたのも合わせれば合計5回の模擬戦、その全てをR2型は勝利で飾ることになる。
 それは、エリオットのパイロットとしての能力も関係しているが、それ以上にR2型の性能がリックドムよりも明らかに上だと周囲に見せつけられたのだが……さて、これでコンペの流れは変わるかどうか。少し楽しみではある。

「アクセルはどう思う?」

 模擬戦が終わった後で、シーマからそう尋ねられるが……俺は小さく肩をすくめる。
 個人的にはR2型の方が好みだが、仮にも敵対している相手である以上、出来ればジオン軍には性能的に低いリックドムの方を使用して欲しいというのが、俺の正直な思いだ。
 それに、装甲が厚いのは実弾兵器としては厄介かもしれないが……恐らく遠くないうちに採用されるだろうビーム兵器の前では、装甲の厚さというのはそこまで大きな意味はないのだから。
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