機動戦士ガンダム
2236話
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動きながらの射撃、それもザクマシンガンではなくジャイアントバズである以上、当然のようにそれは命中するような事はない。
だが……R2型の近くに浮かんでいた岩塊に命中すると、周囲に大量のペイントを巻き散らかす。
これは、実弾で使っていれば岩塊の破片が周囲に散弾の如く放たれていただろう。
R2型の方もそれは分かっているのか、リックドムとの間合いを詰めていく。
……まぁ、リックドムの武器は基本的にジャイアントバズとヒートサーベルだけだしな。
ああ、いや。胸部にある拡散ビーム砲もあったか。
ただ、これはドムの時も同様だったが、ビームという形態は取っているが、その威力はかなり低いらしい。
それこそ、目眩ましくらいに使うのが精一杯だとか。
相手が装甲の薄い車両や対人兵器として使うのであれば、それはそれでありかもしれないが。
とはいえ、頭部バルカン的な使い方をするのであれば、十分役に立ちそうなのは間違いない。
であれば、使いようによってはそれなりに役立つのは間違いない。
もっともR2型がザクバズーカを持っていれば、その迎撃で使えただろうが……生憎と、エリオットはザクバズーカを持っていない。
高機動を活かした戦闘では、バズーカの類は役に立たないと判断したのだろう。
実際リックドムはジャイアントバズを撃っているが、R2型はその全てを回避している。
最初の時のように、散弾状になったペイントも容易に回避しているのを見れば、エリオットの操縦技術の高さは考えるまでもないだろう。
「へぇ、やるね」
シーマもまた、エリオットの操縦技術に感心したように呟く。
うーん、技術者としても優秀で、パイロットとしても優秀。
ルナ・ジオンには今までいなかったタイプだな。
ちなみに、シャドウミラーであれば、技術班には幹部陣と比べても決して引けを取らないレモンがいる。……それと、純粋にパイロットとしての技量が一流を超えている量産型Wも幾らでも使えるので、テストパイロットに困る事はないのだが。
だが、今のルナ・ジオンにはそのような者はいない。
一応ジャンやクスコ、マリオン……それ以外にも何人かテストパイロットをやっている者はいるのだが、どうしても技術者の視点からテストパイロットをやるというのは難しい。
「ルナ・ジオンに欲しいと思わないか?」
「来てくれるなら、大歓迎だけどね」
俺の言葉に、シーマはそう告げ……そんな俺達の視線の先では、R2型が間合いを詰めつつザクマシンガンを乱射し、そのうちの何発かがリックドムの装甲に命中して緑のペイントを機体に付着させる。
模擬戦のシステムはそんなリックドムの機体に損傷の判定を下したのか、その動きは鈍くなる。
エリオットはその隙を見逃さず……ザクマシンガンを投げ捨
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