機動戦士ガンダム
2235話
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能は高かったが、空中分解を起こしたのが致命的だった。
R2型なら、そういう事にはならないと思うから、完全に同じという訳ではないのだろうが。
性能ではR2型、生産性ではリックドム。後は、ジオン軍がどちらを重視するかといったところだな。
「そうか。なら、コンペは楽しみにさせて貰おう」
「ええ、楽しみにしていて下さい。……負けませんよ?」
タチアは自信に満ちた表情で俺にそう言うと、最後にエリオットに向けて宣言する。
エリオットの方も、自分の開発したR2型には自信がある為か、その宣言……一種の挑発に、頷きを返す。
「ええ、こちらも負けるつもりはありません。今回のザクは、私達が出せる最大限の力を結集して開発した機体ですので」
そう言い、お互いに俺の前から去って行く。
それを見送っていると、今のやり取りを見ていたセイラが口を開く。
「アクセルは、今回のコンペでどちらが優勢だと思うの?」
「……正直、難しいところだな。R2型がリックドムの性能を大きく上回っていれば、そちらが選ばれるだろうけど」
「ルナ・ジオンなら、R2型なんだろうけどね」
シーマがそう、口を挟む。
実際、その言葉は間違っていない。
コストという問題に関しては、キブツを持つシャドウミラーがルナ・ジオンを保護国としている。
そのおかげで、資源的な意味でのコストは、殆ど問題になららない。
何しろ、ヅダは関節部分を始めとした一部だけではあるが、ルナ・チタニウムが使用されているのだから。
正直なところ、ヅダのコストはR2型よりも高いと思う。
……そんな風に思いながら、俺はコンペが始まるのを待つのだった。
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