機動戦士ガンダム
2235話
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づいてきたのは、エリオットとは違って純粋なビジネスマンといった様子の男。
その男は、俺達に向けて頭を下げてくる。
「初めまして。私はツィマッド社で今回のコンペを任されている。タチア・ニーノといいます」
タチア、ね。ツィマッド社の人間ではあるんだろうが……少なくても、俺は会った事がない人物だな。
いやまぁ、兵器メーカーの人間と会った事は、そう多くないし、特にツィマッド社ではヅダ関係の面々としか会った事はないのだが。
ただ、ツィマッド社にすれば、ルナ・ジオンやシャドウミラーはヅダの改修チームを引き取ってくれたお得意様と読んでもいい存在だ。
そうである以上、ここでジオニック社のエリオットに先を越されてしまったのは、痛かったのだろう。
「そうか。俺はアクセル・アルマーだ」
俺がそう言うと、セイラとシーマもそれぞれ自己紹介する。
自己紹介が終わると、早速本題に入る。
「それで、わざわざ俺達に会いに来たという事は、挨拶だったのか?」
「ええ、そうなりますね。ただ、エリオット少佐の開発した機体も高性能でしょうが、私達が開発したリックドムも、その機動力は非常に高いですよ」
リックドムね。
元々は地上で高い評価を得たドムを宇宙用に改修した機体だというのは知っている。
ただ、純粋に宇宙用として開発された機体と、地上用の機体を宇宙用に改修した機体。この差は結構大きいと思うんだが。
ちなみに、R型はザクという形をしているが、F型やS型をベースにして改修した機体ではなく、半ば再設計と言ってもいいようにして開発された機体らしい。
というか、F型をベースにして機動力を含めて各種性能を上げるように改修した機体がS型で、そのS型は開発者達……エリオットを含めてだが、そのS型に満足出来ずに、R型を開発した、というのは正式なところらしいからな。
元々新型として開発された機体と、地上用の機体を無理矢理宇宙用に変えた機体。
性能だけで考えれば、どちらに軍配が上がるのかは明らかだろう。……あくまでも、性能だけで言えば、の話だが。
「リックドムか。ツィマッド社お得意の高性能エンジンを使った機体だったよな」
「そうです。さすがアクセル代表、よくお分かりで。ましてや、機体は地上用のドムをベースにした物を流用出来るので、コスト的にも断然お得です」
そう、これがR2型が苦戦するかもしれない、最大の理由。
純粋な性能ではR2型の方が勝っているだろうが、コストという点で考えればR2は新型だけにかなり高くつく。
勿論通常のザク、F型の生産ラインを全く使えないという訳ではないと思うが……
考えてみれば、これはザクとヅダの時と同じような構図ではあるのか? ……立場は逆だが。
もっとも、ヅダはザクよりも性
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