機動戦士ガンダム
2235話
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それこそ俺だけじゃなくても、シーマ辺りでも殺気を感じる事は出来るんじゃないだろうが。
もしくは、ニュータイプでもいれば確実だろう。
ともあれ、ギレンやキシリア、ドズルといった面々は、色々なところから俺の情報を得ている筈だった
そうである以上、俺の生身での戦闘力に関しても理解はしているだろう。
ここで妙な真似をすれば、それこそ自分達が死ぬだけなのだから。
……ん? もしかして、ここでギレン、キシリア、ドズルの3人を殺してしまえば、色々な問題が一気に解決するのか?
ザビ家の3人が死ねば、残るのは地球にいるガルマ・ザビと半ば隠居状態のデギンのみだ。
そしてガルマは士官学校での成績は良かったようだが、お坊ちゃん気質らしい。
デギンは半ば隠居状態で、年齢的な問題がある。
当然ここでギレン達が死ねば、デギンが代わりに政務を行う必要が出てくるが……それも年齢の関係で長くは続かない。
そうなると最終的に残っているのはガルマだが、まだ若く甘さの残っているおぼっちゃま気質のガルマでは、ジオン公国を運営するような真似はまず出来ず……最終的に、ジオン公国は崩壊する事になる。
もっとも、実際にはザビ家以外にも政務を行えるような者は少なからずいるだろうから、机上の空論でしかないが。
ましてや、ここで暗殺のような真似をすれば、間違いなく疑われるのはルナ・ジオンだというのが不味い。
セイラが清廉潔白といったイメージな以上、ザビ家の暗殺という手段に出るのは、短期的には利益であっても、長期的に見た場合は間違いなくマイナスの印象の方が強い。
「お久しぶりです、アクセル代表。それと、初めましてアルテイシア代表、シーマ中佐。エリオット・レム少佐といいます」
ギレンとの……いや、ザビ家とのやり取りを聞いていた者達が多い為か、誰も俺達に近づいてこない中、唯一近づいてきたエリオットが、そう言って敬礼する。
「エリオット……いや、そうか。今回コンペに出るのはR型の改修機だったな。だとすれば、お前がここにいるのはおかしくないのか」
「そうなります。今回用意したR2型は、性能的にはR型とそう大きく変わるものではありませんが、色々な場所に手が入っている自信作です」
そう言い、笑みを浮かべるエリオット。
それは強がりといったものではなく、純粋に自分の開発した機体が高性能であると判断してのものなのだろう。
……実際、R型はヅダとの模擬戦で負けはしたが、決して性能が悪いという訳ではなかった。
基本的には宇宙という戦場に限定はされるが、それでも現時点ではかなり高性能な機体なのは間違いない。
「おや、エリオット少佐もアルテイシア代表やアクセル代表にご挨拶ですか。これは1歩先を越されましたな」
そう言いながらこっちに近
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