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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第41話:X抗体
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のにここで終わりなんて認められない。
そして少しでも諦める素振りを見せればあいつがあの憎たらしい笑みを浮かべながら自分をからかう可能性が高い。
例えば、“所詮はネズミか…”とか…自分で思って腹が立った。
「ワームモン、最後の戦いだ。頑張れるかい?」
「うん、勿論だよ」
独りだった自分の傍にいてくれたワームモンには賢は感謝しても仕切れない。
ワームモンもまた彼の優しさを受けて、より頑張りたいと願うのだ。
子供達に良い意味での異変が起きるまで……。
「プラズマシュート!!」
「ぬうっ!?」
マグナモンが放ったプラズマ弾とミサイルを受けたアポカリモンが仰け反る。
「エクストリーム・ジハード!!」
「∞キャノン!!」
標的に向かって伸びるエネルギー波とエネルギー砲がぶつかり合い、相殺となる。
「ぐっ……」
エクストリーム・ジハードの反動で動きが鈍ったマグナモンを見て好機と見たアポカリモンは全ての触手をムゲンドラモンの大砲に変形させるとマグナモンに向けて放った。
「終わりだ!!データの海に還れ!!」
勢い良く伸びていく複数のエネルギー砲。
マグナモンは肩で息しながらもそれらを睨みつけた。
「終わり…?いや、まだだ…まだ…終わらない!!」
マグナモンの脳裏に現実世界での4年間が過ぎる。
生きてまた帰る。現実世界にいる家族の元に。
生への執着が大輔のデジヴァイスにインストールされたプログラムを起動した。
「あ!?」
デジヴァイスから青白く輝く光球状のプログラムが飛び出し、マグナモンに吸い込まれた。
「うおおおおおお!!」
変わる体、噴き出す力。
複数の∞キャノンを受けてもまるで揺らがない。
「マグナモン…X進化!!」
叫んだ直後に力が爆発した。
その力はデータの空間を移動していた子供達が自身等の紋章を再び輝かせ、再進化した同じデジモンであるウォーグレイモン達にも届いた。
「この力…マグナモン……?いや、違う…?」
「いや、マグナモンだ。確かに爆発的に力が上がっているけど間違いない。」
「本当に信じられない奴だわ。でも今は有り難いわ。あいつの力が目印になってくれる」
「ああ、マグナモンの力が流れてくる方向を進めば短時間で脱出が出来るはずだ。」
バンチョースティングモンとエンジェウーモンが笑みを浮かべながら先行する。
他のメンバーもそれに追従した。
しばらくして目の前が真っ白になったかと思えば、再び暗黒世界に戻っていた。
そこにはアポカリモンと…。
「…………」
無言のまま、アポカリモンを見据えているマグナモン…否、X進化を遂げたマグナモン
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