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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第41話:X抗体
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。おかげで受験勉強してるだけだったら気がつかないこと、沢山経験したよ」

ファイル島の冒険から最上級生として丈は全力で頑張ってくれた。

その想いが空回ることの方が多かったけれど。

「嫌なことも泣きたいことも沢山あったけど……」

「私と友達になれてよかった?」

「うん。みんなと出会えて、私強くなったと思う!!」

最初は初めての異世界に訳も分からず泣いていたミミ。

我が儘を言ってみんなを困らせていたはずの彼女は今、成長して仲間と共にこの場に立っている。

「タケルに会うまでは、僕、進化なんてしなくてもいいと思ってた。でも……」

「僕もね、パタモンに会ってから戦うことも大切なんだって分かったような気がするよ」

弱いままでは何も守れなかった。

最初の冒険の選ばれし子供の中で一番幼かったタケルとパタモンは力の大切さを知っている。

「空はいつでも、私のことを考えていてくれたね」

「ピヨモン……」

「みんなもそんな空のこと何時も大好きだったよ!!」

仲間を何時も支えていた空。

そしてそんな彼女が時として挫けそうになるのを支えてくれたのは他でもないピヨモン。

「光子郎はん。光子郎はんがいてくれはったおかげで、いろいろお勉強出来ましたわ。まあ光子郎はん、コンピューターに向かってると、他のことに目が行かへんようになるのが玉に瑕ですけどな」

「テントモン……」

「でもそれがまた、光子郎はんのいいとこですわ」

良いところも悪いところも含めて光子郎と言う人間なのだとテントモンは理解していた。

そして光子郎はそんなテントモンに言葉では言い表すことが出来ないくらいに感謝していた。

「ヤマト……」

「何も言わなくていい…分かってるよ。」

ガブモンの言葉を制するヤマト。

ガブモンの言いたいことくらい聞かなくても理解出来るくらいの深い絆が2人にはあった。

「ねえ、太一!僕と太一が一緒にいたら無敵だろ?」

「……当然だぜ!!」

何時も前に立って仲間達を導いてくれた太一とアグモン。

いなくなった時、仲間達がバラバラになるほどに彼らの存在は大きかった。

「今ここで倒れる訳にはいかない。それでは、何のためにヒカリを捜し続けたのか……」

「テイルモン……」

「ヒカリに出会うため、ヒカリを守るため、ずっとその日が来るのを待っていたのだから……それに」

「それに?」

「ここで諦めてブイモンに馬鹿にされるネタを増やしたくない。簡単に諦めたら馬鹿にされても言い返すことさえ出来なくなるしな」

「もう……」

ヒカリに会う。

ただそれだけを思ってテイルモンは待ち続けていた。

そしてようやく会えた
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