第四十七話 合格発表その十六
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「詰所にも人が必要だけれどね」
「人手が不足してるからですか」
「私が入らせてもらってね」
「学校に通いながらですか」
「そう、ひのきしんもさせてもらうの」
「それでなんですね」
「私が入らせてもらうの」
「その辺り先輩らしいですね、じゃあ詰所に行けば」
ここで笑って言った阿波野君でした。
「毎日先輩とお会い出来ますね」
「えっ、それどういうこと!?」
今の阿波野君の言葉に思わず瞬時に聞き返しました。
「私と毎日会えるって」
「だって僕毎日詰所に行ってますし」
「それでっていうの?」
「はい、毎日先輩とお会い出来ますよね」
私が詰所にいるならというのです。
「楽しみにしていますね、毎朝登校前にお伺いしたりとか」
「来なくていいわよ」
思わず怒って言い返しました、お口を大きく開いたので八重歯が見えたかも知れません。
「別に」
「駄目ですか?」
「そうよ、何で来るのよ」
「いや、今も毎日詰所に来てますから」
「だからっていうの」
「はい、毎日お邪魔させてもらうので」
まだ言う阿波野君でした。
「宜しくお願いしますね」
「全く、そうしたところは変わらないわね」
「いいところは変えていかずにどんどんよくしていくべきですよね」
「何処がいいところなのよ」
「おみちに熱いところでしょうか」
「そうしたことは自分で言わないのっ」
思わず怒ってしまいました、また八重歯が出てしまいました。
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