暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第6章:束の間の期間
第182話「連絡と異常」
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めにも頑張ろうと、アリシアは気合を入れてそう思った。

















「準備はいいかしら?」

 ところ変わって、アースラ。
 大門周辺を調査するために、優輝達は準備していた。

「大丈夫だ」

「私もいけるよ」

「私もよ」

 全員の準備が終わり、いつでも出られるようにする。
 なお、準備と言ってもそこまで用意周到な物は使わない。
 いつもと違って欠けているものがないか確かめる程度だ。

「よし、いつでも行けるわね」

「大門の調査……確かに、閉じる事ばかり考えて調べる事はしていなかったが……そこまで気にすることなのか?」

 四人を転送するために転送ポートの許可を出したクロノが、疑問に思って尋ねる。
 別に調査を怠る訳ではないが、それでも疑問に思ったようだ。

「ええ。何かが元に戻っていない……いえ、“変わっている”と睨んでいるわ」

「そこまで力強く言う程なのか……」

 悪路王の言った“縁”の存在。
 大門を閉じたはずなのに、それは残り続けている。
 本来ならあり得ない現象なため、鈴は何かあると確信めいた推測をしていた。

「まぁ、僕が担当出来ない分野だ。だから、頼んだぞ」

「任せなさい」

 転送ポートを起動させ、クロノは四人を転送した。





「……改めて見ると、だいぶ荒らしてしまったね……」

「瘴気の影響もあって、木々が枯れているわね……」

 転送が終了し、四人は大門の近くに転送された。
 戦闘の爪痕は深く残っており、特に自然には顕著に現れていた。

「建物もだけど、こういうのは時間を掛けて元に戻していくしかないわ。霊力を応用すれば、自然を戻すのはいくらか簡単にはなるけど」

「そっか……こういうのも、復興していかなくちゃいけないよね……」

 神降しをした優輝や、ジュエルシードをフル活用した自分が戦っていた場所も、同じように破壊跡が多くあるだろうと、司は考えてそう呟く。

「とにかく、大門の場所まで行くわよ」

「ああ」

 アースラからの転送は、瘴気の影響がまだ残っているかもしれない事を懸念して、大門から少しばかり離れた場所を転送先に指定していた。
 そのため、優輝達は周囲に刻まれた戦闘の影響を確認しつつ、大門へ向かう。

「……そういえば、本来の大門の守護者って、どんな人だったの?」

「とこよの人柄?……そうね……」

 ふと、司は気になった事を鈴に尋ねる。

「……私も、限られた時間でしか会ってないからあまり知らないのだけど……なんというか、とにかく前向きだったわね。同時に、どこか抜けていたけど」

「前向き……」

「諦めの悪さな
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