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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第40話:異変
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すると口と4本の腕から熱線を放った。

「…ヒカリ!!」

エンジェウーモンは翼を1枚失ったことでバランスを欠きながらもヒカリを抱き上げて熱線を避けていくが、変幻自在に動き回る熱線が遂に直撃してしまう。

「ーーーーっ!!」

あまりの熱量に美しかった純白の翼が全て焼け焦げ、エンジェウーモンは声にならない悲鳴を上げた。

「エンジェウーモン!!」

「次は愛!!ブラッディーストリーム!!」

次にアポカリモンが標的にしたのはミミ。

触手の先端がヴァンデモンの形に変形し、紅い電撃鞭を繰り出す。

「きゃああああ!!」

リリモンが代わりに受け、たまらずミミ共々勢い良く吹き飛ぶ。

オリジナルよりも遥かに大きな破壊力の一撃。

「正義!∞キャノン!!」

「空…あああっ!」

次に変形したのはムゲンドラモンの大砲。

アポカリモンが放ったムゲンドラモンの必殺技を標的にされた空を庇ってガルダモンが受ける。

「もしかしたら、今までのデジモン達の技、全部使えるんでしょうか……!?」

「それって、今までのデジモンを一度に相手にするのと同じじゃないか!」

「じゃあ勝ち目がないってこと!?」

「落ち着いて下さい!!倒すべき相手は本体の方です!!」

「そうだみんな、惑わされるな!体勢を整えるんだ!!」

「みんなで力を合わせようよ!!」

後込みをする子供達が出て来たが、賢と太一とタケルだけが声を張り上げた。

それにより戦意を失いかけていた子供達の目に希望が戻る。

「私の本当の恐ろしさはこんな物ではない。デスエボリューション!!」

触手が勢い良く子供達に伸びていく。

先端が開いたそれは子供達を捕らえようとするが、咄嗟にパートナーが子供達を庇う。

マグナモンは突き放すのが間に合わなかったので大輔を背に庇うようにした。

デジモン達とマグナモンに守られている大輔が触手に捕獲された。

「ああ!?」

「大輔!!」

「大輔君!!」

最年少組が目を見開いた。

アポカリモンは笑みを浮かべる。

「安心しろ、死にはせん。今はな…お前達に進化の過程で消えて行く我々の気持ちを分からせてやらねばならんからな」

マグナモンやウォーグレイモンのように比較的小柄なデジモンは全身を触手に包み込まれ、ズドモン、ガルダモン、アトラーカブテリモンのような巨体のデジモンは完全には包まれずに体の大部分がはみ出している状況だ。

しかし巨体のデジモン達のおかげでアポカリモンの企みが分かった。

見覚えのある退化の光がデジモン達を包み、一気に成長期に退化した。

しかし、1つだけ解放されなかった触手がある。

「…む?」


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