暁～小説投稿ｻｲﾄ～:デジモンアドベンチャー Miracle Light 第38話：合成魔獣

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デジモンアドベンチャー Miracle Light

第38話：合成魔獣
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化して拳に光を纏わせる。

｢ヘブンズナックル！！｣

量産型キメラモンに向かって伸びる光拳。

デビモンの腕で咄嗟に防御するが、僅かだが火傷を負う。

｢やった…｣

量産型キメラモンはエンジェモンを睨むとクワガーモンの腕に光を纏わせた。

それはエンジェモンが先程、拳に纏わせたのと同じ光。

｢ギシャアアアア！！｣

｢なっ！？｣

エンジェモンの同名同質の技を繰り出す量産型キメラモン。

しかしその威力はエンジェモンの何十倍もある。

光に飲み込まれたエンジェモンは全身に酷い火傷を負い、地面に倒れ伏した。

｢エンジェモン！？｣

｢今のはエンジェモンの技！？｣

｢もしかして、キメラモンは合成元のデジモンの技をいくつか使えるんでしょうか！？｣

｢それって一度に複数の相手をするのと同じじゃないか！！｣

光子郎の推測に丈が悲鳴を上げる。

｢おい、あいつ。今度は何をするつもりだ！？｣

｢ギシャアアアア…｣

4本の手に見覚えのあるプラズマ弾が作り出される。

｢今度はメガブラスターや！！｣

究極級まで強化されたプラズマ弾が勢い良く投擲された。

着弾と同時に放電され、かわしたにも関わらずダメージを負う。

｢まずい！！｣

｢ギシャアアアア！！｣

キメラモンがバンチョースティングモンに熱線を放つ。

｢チッ、何てパワーだ。メタルシードラモンやピノッキモンとは比較にならない。｣

ムゲンドラモンに匹敵する戦闘力があるだけあってメタルシードラモンとピノッキモンより強い。

｢特に厄介なのは合成元の技まで使ってくることか…｣

キメラモンの厄介なところは多彩な攻撃手段である。

キメラモン自身の必殺技も威力だけでなく汎用性が高く、全ての腕から熱線を放射し、腕を動かすことでより広範囲への攻撃も出来る。

｢ブラッディーフィニッシュ！！｣

｢ギシャアアアア！！｣

バンチョースティングモンの刺突をキメラモンはクワガーモンの腕を盾にして受け止める。

その隙にキメラモンは紫色のブレスを吐いた。

｢っ！？か、体が…！？｣

バンチョースティングモンの動きが急激に遅くなる。

スカルグレイモンの技である呪いの吐息、カースブレスは、浴びた相手の動きを遅くする効果があるのだ。

つまりバンチョースティングモンの持ち味である機動力を殺がれたのだ。

｢ギシャアアアア！！｣

機動力を失ったバンチョースティングモンに必殺技の熱線の一斉掃射。

これをまともに受けたバンチョースティングモンは吹き飛ぶ。

｢ぐっ…くそ…｣

カースブレスの効果が継続されており、バンチョースティングモンは遅い速度で

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