猫娘と強化合宿編
NO.081 暴走する個性と対処法
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個性である複製椀。
ここから出久は一本の解決策を導き出した。
「障子君……いけるかもしれない」
「聞かせてくれ……その作戦とやらを」
障子も出久の考察には一目置いているためにすぐに反応した。
そして行動を開始する。
違う場所ではB組の鉄哲徹鐵と拳藤一佳がガスを森中に散布している見た目は中学生くらいの制服を着ているヴィランを何とか倒しているところであった。
「俺らのッ……ツハァッ……合宿を滅茶苦茶にした罪、償ってもらうぜガキンチョがぁ……」
「鉄哲……頑張ったね」
大の字で寝っ転がる鉄哲。
八百万から貰ったガスマスクも拳銃で壊されてしまい、息ができない中でも拳藤とともに頑張った結果である。
これでガスの発生源は断つことに成功したのであった。
飯田と轟の二人は防戦一方であった。
ムーンフィッシュの鋭利な刃物の攻撃が幾重にも伸びてきて飯田を中心に襲い掛かる。
おそらく命令通りであろうがそれをさせまいと轟が氷の壁を展開して何とか防いでいる。
だが、いずれは限界も近いであろう。
「はぁはぁ……奴、飯田を特に狙いに着けてやがる……」
「轟君……」
「お前は前に出るなよ? 防ぎきれなくなる……」
「すまない……」
飯田は己の無力感を感じていた。
これでは保須市の時と同じではないか、と……。
そんな事を考えている時だった。
『メキメキメキッ』という破砕音とともに出久と障子が暴走している黒影からなんとか逃げている光景が映ったのだ。
「いた! 氷だから轟君だ!」
「轟! 頼む、炎を使ってこいつを抑えてくれ!」
ここに来るまで出久達は障子の複製椀を伸ばして囮にしてなんとか轟達の所までやってきていたのだ。
そして運が悪かったのかムーンフィッシュは黒影によって地面に叩きつけられてしまっていた。
「よし!」
轟が炎を使おうとするが、ふと飯田が腕を出して静止させる。
「飯田……?」
「今は手を出さないほうがいい……あのヴィランの巻き添えになってしまう……」
飯田の言葉通りに黒影とムーンフィッシュの戦闘にもつれ込んでいて下手に手を出せない状態になっていた。
「横取りするなぁぁぁぁ!!!!」
ムーンフィッシュが必死に叫び攻撃をするが、黒影はそれを意に介さず、
「強請ルナ、三下ァァ!!」
強烈な反撃によってムーンフィッシュを一瞬にして倒してしまった。
「ア゛ア゛ア゛ア゛、暴れ足リンゾォォア゛ア゛ア゛ア゛!!」
「ッ!」
だが、ヴィランが倒されたことを見逃さなかった轟はすぐさま炎を出して黒影はす
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