猫娘と強化合宿編
NO.081 暴走する個性と対処法
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には黒影が暴走してしまい暴れまわっている常闇踏陰の姿があったのだ。
「俺から、離れろっ! 死ぬぞっ……!!」
そう言いながらも必死に黒影を制御しようとする常闇。
そこで障子はなにかに思い至ったのか出久の方へと振り向く。
「緑谷。お前の個性に炎術があったな……? あれでどうにか常闇の個性を弱体化してやれないか……?」
「ッ……!」
障子にそう問いかけられるが、出久は一回手のひらを出して個性を使おうとするが、そこには少々の炎のきらめきしか出せない事を障子に見せる。
「ごめん、障子君……ここに来る前に一回強敵だったヴィランと戦って大猫化を使っちゃったから大体の個性が使用後のデメリットで弱体化しちゃってるの……」
「ッ!?……そうか」
障子も雄英高校の授業で出久の個性のデメリットを知っていたためにそれ以上は追及しなかった。
「しかし、まいったな……見て分かる通り、俺の複製椀がヴィランに切られてしまって、その光景もあいつは見てしまったがために義憤や悔恨などの感情も相まって暴走が激化している……。どうにか抑える手立てがないか……」
「うん……可能性があるとすれば、飯田君と轟君のペアに出会えればいいんだけど……」
「ああ。無難で最適だ。だが、どうする……?」
二人が小さな声で話し合っている間にも常闇と黒影は森を壊し続けている。
そして障子が小枝を踏んでしまい、『パキッ!』という音を鳴らせてしまう。
すぐさま暴走した黒影が攻撃をしてくるが、なんとか出久が弱体化しているが使える怪力の力で障子事掴んで横に飛ぶ。
「すまん……」
「ううん。お互い様だから……」
「俺のッ……事はいい!……ぐっ!! 他と合流し……他を助けだせ!! 鎮まれ……! 黒……影!!」
苦しそうに常闇が頑張っている。
今、助け出さなければいけない。
だが、どうするかが問題だ。
「緑谷……俺はどんなことがあろうとも苦しんでいる友を捨てて置いていく人間にはなりたくはない。お前の事だから飯田を含めて救い出したいという気持ちだろう?」
「うん、当然」
「ならば、お前の知恵でこの状況を打開する手を考えてくれ。お前の個性に対する知識なら俺より役に立つだろうからな」
「障子君……うん、まかせて! 僕もみんなの事を救いたい……常闇君だって救いたい!」
出久はそくざに今現状で使える手を模索する。
自身の個性が弱体化して使い物にならない以上は光物のある場所に誘導する必要がある。
合宿施設はもっとも遠いから除外。
燃えている森に移動するにしても時間がかかる。
一番今の所で成功確率が高いのはやはり……、そして障子の
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