暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica25-Cインターミドルの好敵手〜Settlement〜
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解除したノーヴェさん。シャルさんは大の字で倒れているミカヤさんの元へと歩み寄り、「ちょっと大人気なかったかな?」と尋ねながら右手を差し出しました。

「いえ。本物の騎士の実力を、この身に受けることが出来たのですから・・・。はあ、これが最強クラス・・・。いろいろとハンデを貰った上での敗北か・・・」

シャルさんの手を取り、立ち上がったミカヤさんは「私もまだまだだな」と一息吐きました。お2人はデバイスと防護服を解除して私たちの元へと戻り、最後の休憩へ。

「ところでシャルさん。もしジークと試合するとしたら、あなたやあなたの騎士隊は彼女に勝てますか?」

「勝てるよ。ルールありでもなしでもね。ジークリンデの試合映像を観た限り、私やルミナといった騎士は真っ向からの正攻法でも十分勝てる。まぁ魔力出力制限なしの条件付だけど。ルシルの場合は、彼に勝とうと考える時点で間違い。彼ならジークリンデを接近させることなく勝つだろうね。半径2km圏内をその場から動かずに殲滅できるから。何百何千発の射撃・砲撃、広範囲攻撃にバインド、防御魔法を無傷に近い状態で突破、んでルシルのフィールドを貫通できるだけの攻撃を繰り出す。その条件でようやく五分五分だしね。ルシルに勝ちたいならハンデ増し増しじゃないと無理」

クラウスの記憶どおりのオーディンさんの魔法をルシリオンさんが受け継いでいるとなれば、確かに勝つことなんて不可能に近いと思います。魔神オーディンとは、それほどまでに強大な魔導騎士でしたから。

「ジークには鉄腕、エレミアの真髄とも呼ばれる一撃がありますが、それについては?」

黒のエレミア。かの一族はベルカ最古の戦場格技、人体破壊技術においての絶対者。その一撃は例外なく削り、抉り、確実な破壊をもたらす。今年のインターミドルにて、ミカヤさんはその一撃を受けて敗北しました。その映像を観ていながら思い出せなかったことに私は呆気にとられました。

「鉄腕の正体は、魔法分類で言えばイレイザーと呼ばれる純粋魔力攻撃。破壊力は凄まじいけど、それ以上の魔力による攻撃や防御でどうにか出来る。ルシルにいたっては魔力吸収で完全に無効化した後、その魔力分を追加した反撃で墜としにかかってくるから、近接戦に持ち込めてもどの道近接カウンターの手痛いしっぺ返しを食らうだけ。ルシルがジークリンデに負ける要素は無い」

「なるほどです。騎士ルシリオンとも一度剣を交えたくなりました」

「やめておいた方がいいと思うよ? 変にトラウマ刻んでくるだろうしね」

シャルさんがそう言って苦笑しているところに、「お邪魔〜!」と試合場へと響く声。そちらに目を向けると、修道服を着た少女がお2人、ここ試合場へと入ってきました。

「セイン! それにシャンテも!」

ヴィヴィオさんが大きく手
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