暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica25-Cインターミドルの好敵手〜Settlement〜
[3/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ノーヴェさんが腕を振り下ろしましたが、互いに抜刀の構えを取っていたお2人はその場から動かず。

「最終ラウンド3分。剣神イリス・ド・シャルロッテ・フライハイトの魔法で相手をするよ」

純戦闘形態(ヴィルクリヒ・フォルム)

“キルシュブリューテ”が本来の長さへと戻り、鞘ももう無用だと言うように構築を解きました。

「ここからが本領・・・というわけですか」

「ええ。そういうわけよ」

シャルさんは右手に握る“キルシュブリューテ”をダラリと下げ、ミカヤさんは天瞳流としての抜刀の構え。先ほどまではすり足での移動でしたが、シャルさんは散歩するかのように軽やかな足取りでミカヤさんの元へと間合いを詰めていきます。それだけなのに今のシャルさんが恐ろしい。拳を交えてみたいという思いと、戦いたくないという思いが半々。

「光牙・・・」

“キルシュブリューテ”の刀身に魔力付加が成される。魔力出力の制限が掛けられているとはいえ、その濃度はかなり高い。直撃を受けることは撃墜と同義と思う。

――閃駆――

シャルさんの姿が消えたかのように錯覚し、その姿を視認できたのはミカヤさんの目の前に現れてから。

「月閃刃・・・!」

シャルさんの繰り出す斬撃は縦一線の振り上げ。

「水月ッ!!」

ミカヤさんは僅かに遅れての抜刀。それでも僅差で迎撃に間に合いましたが、一切の抵抗も出来ずに“晴嵐”の刀身が真っ二つにされてしまいました。叩き折るではなく切断する。その恐ろしいほどまでの切れ味に全身が総毛立つ。ミカヤさんも目を大きく見開き、驚愕に動きを止めます。

「ほら、ぼさっとしない」

「っ!!」

振り下ろしに切り替えられたシャルさんの一撃を、ミカヤさんは刀身が半分になってしまっている“晴嵐”で受け止め、鍔迫り合いに持ち込みました。そして左手で短い方の“晴嵐”を逆手に抜き放ち、シャルさんの腹部へと横一文字に斬り払うのですが、キィン!と甲高い音を立てて弾かれた。

「バリア魔法・・・!?」

シャルさんの腹部限定に真紅に輝く魔力障壁が展開されており、ミカヤさんの一撃を完璧に防御。鍔迫り合い中で“晴嵐”より左手を離してしまったことで、「くっ・・・!」ミカヤさんが押し負けて、肩膝立ち状態になってしまいました。押し返そうと全力で“晴嵐”を握るミカヤさんでしたが、シャルさんが突然引いたことで「ぅあ!?」前のめりに。

「炎牙月閃刃!」

「っ・・・!!」

シャルさんは炎を纏う“キルシュブリューテ”による右薙ぎを繰り出し、ミカヤさんは斬撃と爆発の両方のダメージを受け、一気にライフを0にまで減らされてしまいました。

「そこまで! 試合終了!」

コンソールを操作してクラッシュエミュレーターや結界を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ