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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第35話:怒りの制裁
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し、物陰に隠れた仲間に合図を送る。

ワルもんざえモンが飛び出した後、子供達はヌメモン達を解放する。

「ヌメモン達を解放すれば動力源が無くなって、ムゲンドラモン達も思うように動けなくなるはず、急ごう」

「うん…」

「ヌメモン達…凄く弱ってる…」

「碌に休息も食事も与えられてないんだ…」

ミミと丈がヌメモンの拘束を解きながら辛そうに呟く。

「ミミさん…ダークマスターズを倒さない限り、このようなことが続きます。終わらないんです。目の前の現実から目を逸らして逃げ続けるのか、痛みに耐えて戦って沢山の命を救って未来を掴むか…あなたも分かってるんじゃないんですか?」

「…………」

賢の言葉にミミは沈黙する。

「…………」

賢は黙ってヌメモン達を解放する。

他人が彼女に言えるのはここまで、後は彼女が答えを出すまで待つだけだ。

「待て〜!!」

「待てと言われて待つ馬鹿がいるかよ。お前見た目以上の馬鹿だな」

「き、貴様〜!!貴様は絶対に捕まえて扱き使ってやる!!」

「あらやだ怖い。まあ、お前が俺を捕まえるなんて1億2000万年早いけどな」

ブイモンはただ1人、ワルもんざえモンとの追いかけっこを繰り広げていた。

「うおっと、行き止まりだぜ」

目の前には猛烈な勢いで下水が流れている。

ワルもんざえモンはいやらしい笑みを浮かべながら近付いてきた。

「へっへっへ!!追い詰めたぞ…」

「寄るな!!…埃臭い上にドブ臭いんだよお前」

ニヤリとしながら言い放つブイモンにワルもんざえモンがキレた。

「〜っ!!死ねええええ!!」

「ケッ!!」

ギリギリのタイミングでスライディングしてワルもんざえモンの真下を通過。

「え!?あ、うわわわ…!!」

バランスを崩し、下水に落ちる寸前のワルもんざえモン、しかしブイモンは容赦なく次の行動に移行した。

「落ちろ」

ワルもんざえモンの片足に蹴りを入れる。

いくら鍛えていてもブイモンは成長期なのでワルもんざえモンにダメージは無かったのだが、僅かな衝撃が運命を決めた。

「あ、あわわわ…ああああ!?」

完全にバランスが崩れ、ワルもんざえモンは下水に真っ逆様。

ボチャンと言う音と共にワルもんざえモンは流されていった。

「下水で腐った性根を洗い流して来やがれ」

吐き捨てるのと同時にブイモンはこの場を後にした。

一方、大輔達はヌメモン達を全員を救助したが、ヌメモン達は予想以上に弱っており満足に動けない。

「ヌメモン達を休ませようにもここじゃいつ敵に見つかるか…」

「ヌメモン達…可哀想…」

「ヒカリちゃん…ん?」

強制労働させられ、
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