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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第35話:怒りの制裁
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を繋いだ。
少しでも安心させるために。
ブイモンを背負っている関係で他のメンバーより歩みが遅い。
「ブイモン、マジで降りて歩いてくれ」
「無理ぃ〜」
「ヒカリちゃん、リュックに食べ物ないかな?」
「ん〜…あ、チョコレートがあった…ひゃっ!?」
チョコレートの単語を聞いた途端凄まじい勢いでがぶむしゃあと食らいつき、瞬く間にチョコレートは胃袋に収まった。
「…お代わり」
「…あれで最後」
「そんなあ…うぁあんまりだああああ…」
「立てるくらいには回復したじゃない」
テイルモンが呆れながら言うとブイモンはテイルモンに寄りかかった。
「はあ…ムゲンドラモンの作戦に見事に引っかかっちまった…」
「でもあいつらを倒さなかったら私達も危なかった。あんたは間違ってないわよ」
「おう」
喧嘩ばかりだが仲は決して悪くないブイモンとテイルモン。
「にしてもタケル…お前は何、ヤマトさんに冷たい態度取ってんだよ?ヤマトさん可哀想じゃんか」
「………」
「ヤマトさん寂しそうだったよ?」
大輔とヒカリの言葉に黙っていたタケルだが、ようやく口を開いた。
「だってお兄ちゃん、僕ばかり特別扱いするんだ」
「「へ?」」
「はあ?」
言っている意味が分からず首を傾げる3人。
「いや、タケル…ヤマトさんが特別扱いするのは普通じゃないか?弟なんだしさ」
「でも、僕だってみんなで力を合わせてここまで来たんだ。一緒に戦ってきたんだよ?でもお兄ちゃんは何時も僕を…お兄ちゃんにずっと守ってもらわないといけないほど頼りないのかな?」
タケルの言葉に同じ立場である3人は少し眉間に皺を寄せる。
「うーん、仕方ないんじゃないかな?ヤマトさんが君を守ろうとするのは」
「え?」
賢も兄がいる身…兄弟仲が異様に冷めてはいるが取り敢えず大輔やジュンの関係を見ての考えを伝える。
「親からすれば子供がいくら大きくなろうと親になっても孫が出来てもずっとずっと子供なんだって聞いたことがある。多分それと同じだよ。ヤマトさんからすれば君がどれだけこの冒険で成長しても可愛い弟なんだよ。多分これからもね…」
賢の表情には多少の羨望が込められていた。
「(賢君…本当はお兄さんのこと好きなんだよね…?)」
賢の家族との不仲を知る大輔とヒカリは一瞬迷ったが口を開く。
「賢、チェンジ」
「ああ、頼むよ。僕の兄弟仲は問題があるから僕より君の方が詳しいだろう」
「まあ、タケルの気持ちは俺も分かるぜ?やっぱりさ、認めてもらいたくなっちまうよな。親以上に自分に近い人だからさ…でもよ、甘えられるの今の内だぜ?」
「え?」
「よー
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