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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第33話:街のエリア
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通無いしな。」
「え?ブイモン、凱旋門知ってるの?」
「ミミ…俺は4年間現実世界で暮らしたんだぞ?分かるに決まってるだろうが…」
「あはは…そうでした」
流石に現実世界の世間一般常識は理解しているブイモンである。
街の中にある1つの屋敷を発見し、その中に入って寝室らしき部屋のベッドにヒカリを放り込む。
「さあ、寝ろヒカリ。今すぐ寝ろ、光速(はや)く寝ろ」
「いきなり寝ろって言われても眠れないよブイモン」
「そりゃあそうだろうね」
「まあ、前なら風邪引いたら寝込んでたし格段に体が丈夫になったよなヒカリちゃん」
ブイモンの無茶発言にしっかりとしたツッコミを入れられるのだから意識はしっかりしているのだろうし。
「大輔君とブイモンのおかげだよ。2人が私を引っ張ってくれたから私もね、強くなろうって思えたんだよ?」
「…俺、ヒカリちゃんに何かしたっけ?」
「うーん、お菓子とか沢山貰ったけどなあ」
ヒカリが自分の殻に籠もっていた時、大輔と当時チビモンだったブイモンが殻から出してくれたから今の明るいヒカリがいるのを知らない大輔とブイモン。
「まあ、今のヒカリちゃんは君達2人がいてこそだよね」
「「そうかあ?」」
「そうだよ…」
賢は溜め息を吐きながら屋敷を出ようとしたので、大輔は気になって尋ねた。
「何処に行くんだ賢?」
「食べ物を探してくるよ。何故か日本のコンビニもあったし…後は傷薬とかね」
「…色んな国がごちゃ混ぜになってるんだな…よし、俺も行くか」
「薬を探すなら僕も手伝うよ。これでも医者の息子だからね」
「あ…じゃあ俺も行く」
「ヒカリちゃんを看てなくていいのか太一?」
流石にヒカリの兄の太一は残った方が良いのではないかと思ったヤマトだが、太一は首を横に振る。
「…気付けなかった俺よりあいつらが一緒の方がいいだろ」
「太一…?」
ヒカリに対して過保護な太一が自分と一緒に行こうとすることにヤマトは首を傾げたが、こういうこともあるだろうと納得して消耗品の調達に向かう。
残るのは最年少組と上級生女子のみ。
「何か太一さん…変だったわよね?」
「ええ…何か何時もの太一らしくないわ…」
ヒカリに対して過保護なところがある太一が看病ではなく物資補充に出掛けてしまった。
「ああ、それ…多分。3年前のことが原因ですよきっと…」
「「え?」」
水を取りに行こうとした大輔が空とミミに太一の様子がおかしい理由を説明することにした。
「なあ、太一。お前どうしたんだ?」
「な、何がだよ?」
「何時ものお前らしくないってことだよ。何があったんだ?」
「別に何もね
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