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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第32話:兄弟
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モンは焦るどころか不敵な笑みを浮かべていた。
「それはどうかな?」
火炎を受けたマグナモンは煙のように消えてしまった。
「なっ!?」
「それはマジックゲームの分身だ。本物はお前の真上だ!!シャイニングゴールドソーラーストーム!!」
「あああああああ!!!?」
「あ、終わったな」
観戦していた大輔がボソリと呟くと、ホーリードラモンから退化したテイルモンを見つめながら呟いた。
「戦いの内容は凄いけど、きっかけが情けないんだよね…」
ヒカリもお茶を啜りながら苦笑する。
「くうう…私の…レアチーズ…ケー…キ…ぐふうっ」
そう言って未練ありありの言葉を呟きながら倒れた。
「頂きまーす」
そして勝者の証であるレアチーズケーキを頬張るブイモンであった。
「ふふふ、昔と変わらないねえ…ブイモンとテイルモン」
2匹揃うと騒がしいが、現実世界にいる時は率先して子供達の面倒を見てくれたから、育児に不馴れな時は本当に助かった。
子供達もそんなブイモン達に心を開いてくれている。
「本当になあ…せめてもう少し仲良くと思わないでもないんだけどさ」
「ふふ、そうだね。でもだからこそあの2人らしいんじゃない?」
そう言うとヒカリは大輔に体重を預けて抱きついてきた。
彼女から香るほんのりとした女性特有の甘い匂いは大輔の鼻腔を擽り、柔らかな体温が伝わる。
「……ん、ヒカリちゃん。どうしたんだ?珍しい」
「ふふ、久しぶりに大輔君にちょっぴり甘えたくなっちゃって。最近、私の中の大輔分が不足しているんだよ」
「何だよそれ?」
ヒカリの唐突の発言に大輔は思わず笑みを零しながら彼女の体を抱き返す。
そうした彼の動作にも気にすることなく、ヒカリはすりすりと大輔の胸元へと甘えてみせた。
程よく引き締まった胸に抱かれるのがヒカリのお気に入りなのだ。
「あ、そうだ」
「?」
「何時もありがとう、これからもよろしくな」
すっと表情を引き締めて、ヒカリに向かって言うと、ヒカリも微笑んで頷いた。
「うん…」
「さてと、テイルモンを回収して帰るか」
「そうだね」
黒焦げのテイルモンを回収して現実世界に帰る大輔達であった。
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