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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第28話:帰還と敗北
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「(さて…今の俺達は圧倒的に不利だ。ウォーグレイモンとメタルガルルモンは完全に劣勢だし、バンチョースティングモンも苦戦中。だからせめて1人くらい倒せれば上等…最悪逃げることも考えないとな…)行くぜ…マグナムパンチ!!」

「むっ!!」

ブースターを噴かして一気に接近し、ピエモンに向けて鉄拳を叩き込もうとする。

しかしそれをピエモンは両腕を交差させて防ぐが、防がれても構わずに次の攻撃を繰り出す。

拳と蹴りを連続で繰り出してピエモンの反撃を許さないようにするが。

「甘いですよ!!」

「うおっ!?」

しかしピエモンの片手から放たれた衝撃波を受けたマグナモンが勢い良く吹き飛んでいく。

「まだまだあ!!プラズマ…」

途中で体勢を立て直し、両手からそれぞれ掌サイズのプラズマ弾2発と両肩両腰の鎧のミサイル格納部から放たれる8発のミサイルを放った。

「シュート!!」

「エンディングスナイプ!!」

プラズマ弾とミサイルに向けて両手からの衝撃波を放って相殺する。

「…これは相殺仕切れませんね」

ピエモンの口元から余裕の笑みが消えており、プラズマ弾とミサイルの雨を受けるピエモン。

「だだだだだだだだ!!」

両手からプラズマ弾、鎧からミサイルを何度も連射するマグナモンはエネルギーの温存など考えていない。

「いい攻撃です。空間転移が出来なければ流石の私もダメージを受けていました。」

「なっ!?」

ピエモンの踵落としがマグナモンに炸裂する。

しかし地面に叩き落とされた瞬間、ピエモンの元に一気に戻ってきた。

「ほう!?」

「どりゃああああ!!」

マグナモンの拳が目を見開くピエモンに繰り出され、鈍い音が響く。

「…大した物です。ダメージを受けても尚、直ぐに反撃に移る精神力。賞賛に値します」

「ぐ…っ…」

マグナモンの拳を包み込むように受け止めているピエモンには当然だがダメージはない。

「ですが、私を倒すにはまだまだ力不足です。他のメンバーなら1対1で倒せるかもしれませんがね」

マグナモンを弾いて短剣を引き抜いて投擲する。

テレポートを繰り返す短剣に対してバリアを張って何とか防いで見せた。

「ああ…マグナモン達が押されてる…」

ヴェノムヴァンデモンさえ倒したマグナモン達がピエモン達に押されているのを見た光子郎達は思わず呟いた。

このままではやられるのは時間の問題だろう。

「同じ究極体でも勝てないの…?」

「同じ究極体なのに…」

空とミミが呆然となりながら呟く。

先程ピエモンが言ったようにマグナモン達はまだ進化出来るようになって間がない。

究極体としての力をフルに発揮出来る
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